40年以上前に神保町に通っていたわたしの思いをそのまま五七五にしてみた。

 

いつの間に カレーの街に 神保町

 

あまりにも単純、芸がない。とほほ...。

 

1980年前後、わたしは、この神田神保町に通っていた。いまも、すぐ近くの本郷に住んでいるので、よく来る。

近年、駿河台下のこのあたりは「カレーの街」と聞く。

この地には、なんと400店ものカレーレストランがあるそうだ。すごい。この多さは、世界でみても、珍しいのでは。

わたしが通っていた40年以上前は、洋食店の「カロリー」や、天丼店の「いもや」は目立っていたが、カレー店がとくに多かった記憶はない。

ネットで、カレーの街と言われるに至った理由を探ってみる。

21世紀にはいったあたりから、メディアが盛んにそのようにとりあげるようになったこと、「ボンディ」という欧風カレーの店がオープンして評判になりそれからカレー店がたくさん出店するようになったこと、「神田カレーグランプリ」が催されるようになったこと、などがキッカケでカレーの街神田神保町ができあがったようだ。

あと、学生の街なので、数百円から千円前後で食べられる。いい。

 

わたしが通っていた40年以上前にもあった、いわば「老舗」のカレー店から、たちどまる。

まず、明治時代創業のカレーレストランとして紹介されている靖国通り沿いにある「スマトラカレー 共栄堂」。

行列店なのだろうが、ピークタイムのファミリー客の来店は控えください、と書かれたビラが店頭に掲出されている。

「たちどまる」が、「利用する」かどうかは考えてしまう。

 

もうひとつ。「キッチン南海」。もとあった場所から近くに引っ越したので店が新しい。

行列ができている。わたしは利用したことはないが、きっとおいしいのだろう。

わたしは、行列をみると、すぐあきらめてしまう。

 

では、「カレーの街 神田神保町」になったキッカケとされている「ボンディ」にたちどまる。

なんと、ここも、行列だ。でも、一度は食べてみたい。

欧風カレーということだ。

 

つづいて、お茶の水駅から駿河台を降りてきて、明治大学を過ぎたところにあって目立ち、メディアが「カレーの神田」を紹介する際には必ず登場してくる、代表的な2店にたちどまってみる。

まず、角にある「スパイスキッチン」。

看板にはインドの国旗がデザインされていて、本格インドカレーのようだ。辛そう。ここもまだ食べたことがない。

その隣にある「エチオピア」。

ネットで調べて知った。ここは、もと、「コーヒーとカレーの店」で、エチオピアコーヒーが売りだったようで、だから店名が「エチオピア」なのだ。

 

「スパイスキッチン」の隣には「ばんび」というカレー店もある。

わたしがこの街に通っていた40年以上前は「洋食バンビ」だった。

この「バンビ」と近くの「キッチンカロリー」はよく利用させてもらった。

今回は、個人的な思い出に浸り、強引に触れた。

 

とにかくカレー店はいっぱいある。

なので、今回は、あと特徴のある2店にたちどまるだけにとどめよう。

1店は「洋食膳海カレー タケウチ」。

「おまかせプレート1400円」。ちょっと高い。と思ってしまうが。

出されてくるその姿をみると納得してしまう。多種多様な食材を使い、彩りキレイで、ヘルシーで。

カミさんが友人と食べた。評価は高い。なるほど。

もう1店は「ボンチ軒」。正確には、神保町ではなく隣の小川町だが。

※実はスパイスキッチンもエチオピアも住所は小川町になる

ここは「東京ミシュランガイド」に載るとんかつの名店だ。

でも、「カツカレー」も出していて、その評価も高いようだ。

この店はなぜか高崎にも出店していて、わたしはそこでとんかつをいただいた。

やわらかく、たいへんおいしかった。

おいしさ以上に店名が記憶に残る。