よくマックに行く。

500円超で食べられるセットが多い。

あの大量のフライドチキンでおなか一杯になる。

PCをたたいたり、簡単なスケッチを描いたりするときも、

コーヒー一杯、もしくはアップルパイをつけて、過ごしている。

 

でも、きょうはハンバーガーを食べたい、と思ったときは、

バーガーキングに行き、ワッパーを食べる。

あの、1/4ポンド(113.4 g)のビーフパティ、マヨネーズ、レタス、トマト、ピクルス、ケチャップ、

そして丸くてそこそこ厚いスライスオニオンを挟んだ大きなハンバーガーだ。

御茶ノ水の大きな店か、本郷三丁目の小さな店のどちらかで。

ラッパー+コーラ+フライドポテトのセットは800円超なのでマックより高いが、

クーポンを使うと250円引きになったりする。となるとマックと変わらない。

 

コレステロール値が上がりやすいわたしにとってワッパーは禁断の食べ物だ。

マックのような、頻繁な掃除、客席まで届けてくれるサービスも受けられない。

動かすとガガガと大きな音を発する、木と鉄の重い椅子を引いて座る羽目になる。

でっかいハンバーガーに向かう食欲優先の胃袋が、それらのストレス源を許容する。

 

ワッパーとは、並外れて大きなものという意味だそうだ。

「大ぼら」や「嘘」という意味もあるらしい。

まさにアメリカらしい食い物だ。

 

ワッパーを看板とするバーガーキングが日本に初上陸したのは1993年9月、

西武が米国のバーガーキング社とフランチャイズ契約を結び、

西武池袋線入間市駅の駅ビルに開店した。

それを日本たばこ産業(JT)が引き継いだものの、

ときはバブル崩壊後の日本。

そこに、でかくてちょっと高いハンバーガーは、タイミングが悪かったのかもしれない。

マクドナルドの平日半額キャンペーンが大ヒットし低価格競争の嵐となり、

2001年、バーガーキング・ジャパンは日本から撤退した。

時を経て、ロッテリアのロッテが、2006年に新たにフランチャイズ契約を結び、

店舗を急拡大させたが、まだうまくいかず、

2017年に香港のアフィニティ・エクイティ・パートナーズが新たにフランチャイズ契約を締結。

あちこちに店舗を出さずある地域に集中して出店していくドミナント戦略を展開、

不採算店舗の閉店も進め、

ようやく長き低迷から脱し、日本に定着した。