2024年5月3日。気持ちいい五月晴れ。
二週間ぶりにブログを描く。
今回は朝の連ドラ「虎に翼」。
橋わたり 鐘鳴る丘で 虎に翼
虎に翼 神田山から 飛び立って
※「つばさ」でなく「よく」と読む
本郷から御茶ノ水橋を渡るとそこは「虎に翼」の舞台になる。
ここは、もとは、本郷台地の南端の「神田山」という丘だった。
江戸時代、その神田山を崩して、その土で日比谷、丸の内、大手町といった住宅地を造成した。
その元神田山の地には、家康の駿河(静岡)への隠居に付いていったサムライたちが帰ってきて住んだ。
なので「駿河台」と呼ばれれるようになる。
明治時代になるとそこに明治大学がつくられた。
伊藤沙莉演じる猪爪寅子=三淵嘉子が通う明律大学=明治大学である。
ドラマでは毎回のように橋を渡って明律大学に通学している。
「橋」が一種のモチーフ(意味のある題材)なのだろう。
橋は、おそらく、神田川にかかる、御茶ノ水橋か、聖橋と思われる。
これが御茶ノ水橋。聖橋から撮った。
中央の奥に見えるのが御茶ノ水橋。
左手のJR御茶ノ水駅が改築中。
右手には、手前から東京医科歯科大学、その向こうが順天堂大学。
このあたりは「医」のメッカで、
すぐ北には東京大学医学部、その北には日本医科大学、がある。
これは聖橋。御茶ノ水橋から撮った。
工事中のJR御茶ノ水駅の向こうに高層オフィスビルの
「ソラシティ」と「ワテラス」が聳えている。
樹木に隠れて見えないが、左手には「湯島聖堂」がある。
もとの「昌平坂学問所」だ。江戸時代の学問の中心、現在の東京大学の前身だ。
ドラマに毎回のように登場する場所があと二つある。
まずここ。「ニコライ堂」だ
聖橋の道である「本郷通り」沿いで本郷台地を降りる坂の途中にある。
午前中、写真の右側に映っている鐘が衝かれる。結構長い時間鳴っている。
自動ではない。牧師さんが衝いている。
「ニコライ鐘鳴る神田の街を...」。明治大学の歌の一節にもある。
もうひとつは「竹むら」。
おしるこの老舗だ。寅子たちが通っている。
台地を降り切ったところ、神田須田町である。
この一角は老舗が集まっており、
たとえば「竹むら」の前には「あんこう鍋」の「いせ源」と、
「鳥すき」の「ぼたん」と、
その背中合わせの靖国通り側に「そば」の「まつや」がある。
いずれも池波正太郎が通った名店だ。
「竹むら」に行くには、「聖橋」から「ソラシティ」と「ワテラス」を抜けてゆく。
その「ワテラス」のシンボルがこれ。
「翼」...「虎に翼」...
偶然だろうか。
「ワイルド シングス 地形の魔力」
というタイトルらしい。