そこで今日は、お銀座の高級寿司屋に足繁く通うこの僕が、「寿司屋でのマナー」について教えよう。
step.1 「入店から着席まで」
寿司屋に限らず、食事をするときのマナーであるが、上着は脱いで着席しよう。
匂いの強い香水を付けるのも“通”ではない。寿司では、ネタによっては笹や柚子などのその他の香りを楽しむものもある。そのため、匂わせるのは自分の内なる野心だけにしよう！
step.2 「席の選び方」
席はカウンターをオススメする。その日の厳選されたネタを選べたり、大将に旬のネタを聞けるからだ。
また席に着席したら、まずは腕時計を外そう。
寿司屋のカウンターの多くは、一枚板のテーブルを使っている事が多い。テーブル板を傷つけないためにも下記画像のような装飾品は外して、カウンターテーブルの上に置くか、しまうべきである。
またカウンターを傷つけてしまうことを、僕は「カウンターアタック」と呼ぶ。
step.3 「大将と対決」
最初に頼むのは、酒とつまみから。
酒を嗜み、旬のネタやおすすめを聞こう。また、板前さんが握る準備が整うことを覗い、準備が整ったと思ったところで、まずは大将にこう伝えてくれ。
「まずは俺のターン」
山札から皿を一枚ドローする。そして皿を攻撃表示で場に召喚。
皿だけに更に、魔法カード“醤油”を使用する。“醤油”の効果により皿の攻撃力を300アップする。
この魔法カードを使用する場合は、皿に“醤油”を入れすぎてはいけない、また相手のトラップカードの効果で醤油瓶の蓋が取れる場合があるので、使用時は蓋を指で押さえて使用する。
「ターンエンド」
step.4 「大将のターン」
自分のターンが終了したら、大将が「何から握りますか？」と勝負に出てくる。
寿司では白身から始まって、味の濃いネタで終わるのが鉄則。特に僕は白身ならヒラメが好きだ。
大将はモンスターカード“ヒラメ”を2体攻撃表示でターンエンドする。
step.5 「トラップカード」
勝負の勝ち負けを左右するのはトラップカードと言っても過言ではない。特に寿司屋ではトラップカードが多い。
まず始めに、よくトラップにかかる事と言えば、「わさびは醤油に溶かないこと」だ。
わさびを醤油に溶くことで、わさびの香りが逃げてしまい、せっかくの魔法カードの効力が解けてしまう。
また、握られた寿司はカウンターのゲタに置かれるが、このゲタはむやみに動かしてはいけない。
そう、トラップだ。
手で摘むか、箸で取るかにしよう。
step.6 「大将攻略」
寿司の頼み方は白身から始まって味の濃いネタで終わると説明させてもらったが、細かく言えば、こうだ。「白身→赤身→光物→玉子→貝類→アナゴやウナギ→巻物」
中トロや大トロは穴子やウナギのタイミングで頼めば良い。
特に、“しめ鯖”は寿司屋さんごとでこだわりの漬酢があることが多いのでおすすめしたい。
また、注意しなければならない点は、「場に出たモンスターカード”すし”はすぐに手をつける」ことである。
寿司は新鮮であることが第一。時間が経てば、米やネタが乾いてきてしまう。
またこのときに、噛み千切ったり、箸で割いたりしてはいけない。必ず一口で食べるように。
場に出たモンスターカードは臆することなく、どんどん倒していこう。
step.7 「寿司と書いて、デュエルと読む」
大将とのデュエルも大詰めだ。
バトルの終盤ともなれば、お互い汗だくになっていることだろう。
自分の敗北を悟ったらなら、巻物を注文することでデュエルの終わりを板前さんに告げていると言われており、通ほど最後に巻きを食べると言われています。
また、寿司屋の業界用語「おあいそ」等はお客様が使うものではないので、むやみに言わないようにしよう。
step.8 「最後に」
いかがであっただろうか？
特に日本料理は、フレンチよりも細かい作法やマナーがあると感じる。すし屋でもそうだ。
しかし、一番大切なのは食事そのものを楽しむことにある。
旬の、その日一番のネタを最高の食べ方で楽しんでほしい、美味しいものを頂いた感謝の気持ちを板前さんに伝えたい、こういった気持ちがマナーの真髄なのだと著者は思う。
何よりも僕は、談笑や料理を肩を並べて愉しむあの空間が好きだ。
最後になるが、これだけは言わせて欲しい。
カードをデッキに入れられるのは3枚までだ。
デュエルはマナーを守って楽しもう。
ホスホス
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