偉大なる一人が亡くなりました。
チャック・ベリー(Chuck Berry)
(1926~2017) 3月18日、90歳で没。
間違いなく、ロックの創始者。
ミスター・ロックン・ロール。
私には一つ、
未だにわからないことがあるのです。
ベリーがロックの創始者であることは、
誰しもが認めることであるのに、何故、
ベリーやリトル・リチャード以降の
黒人音楽が、ジミヘンやL・クラヴィッツ
といったごく僅かな例外を除き、
ロックと呼ばれなかったのか。
或いは、ロックをしなかったのか。
これには私なりの判断がありますが...
チャック・ベリーの音楽性や功績は、
私の「ロック名曲百選」で
「Rock And Roll Music」(1957) を通して、
独自視点で書かせて頂いていますので、
宜しければ、そちらもご覧ください。
そして、もう一人の偉大なる人。
トミー・リピューマ(Tommy LiPuma)
(1936~2017) 3月13日、80歳で没。
数ある音楽プロデューサーの中で、
No1あるいはKingの称号を与えるなら、
トミー・リピューマではないのか、
私にはそう思えます。
写真は最晩年にP.マッカートニーと
一緒に写っているものですね。
洋楽なんて聞かない!
こんなことを言う人だって、絶対に
彼の音楽をどこかで聞いているはずです。
街の中でかもしれないし、
ショッピングセンターでかもしれないし、
ラジオで流れていたのかもしれないし...
それほどまでに、数多のアーティストを
手がけています。
下はトミー・リピューマの全作品リスト。
http://www.allmusic.com/artist/tommy-lipuma-mn0000519215/credits
最後のプロデュース作品がBill Evans、
そして、その前がPaul McCartney.
どちらもベスト盤ですが、これも彼の
耳の素晴らしさの由縁でしょう。
私の個人的なリピューマへの思い出は、
マイケル・フランクスの一連の作品。
デビューアルバムの「The Art Of Tea」
の冒頭の一曲「Eggplant」(1975)を
ロック名曲百選で記事にしており、
その中で、トミー・リピューマの功績に
関して言及しています。
宜しければ、是非ご覧ください。
それにしても、今年はアル・ジャロウ、
ラリー・コリエル、レオン・ウェアと
重鎮が次々と亡くなる中で、
あまりにも偉大なる二人が、
またもや旅立ってしまいました。
ただ残った作品群は永遠に不滅です。
本当にお疲れ様でした。
安らかにお休みください。