偉大なる二人に哀悼を捧ぐ | 柑橘スローライフ

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2018年1月更新終了しましたが、検索ご来訪の方等の
過去記事に対してのコメント・ご質問等は大歓迎です。

 

偉大なる一人が亡くなりました。 

 

チャック・ベリー(Chuck Berry)

 (1926~2017) 3月18日、90歳で没。

 

 

間違いなく、ロックの創始者。 

ミスター・ロックン・ロール。 

 

私には一つ、 

未だにわからないことがあるのです。 

 

ベリーがロックの創始者であることは、 

誰しもが認めることであるのに、何故、 

ベリーやリトル・リチャード以降の 

黒人音楽が、ジミヘンやL・クラヴィッツ 

といったごく僅かな例外を除き、

ロックと呼ばれなかったのか。 

或いは、ロックをしなかったのか。 

 

これには私なりの判断がありますが... 

 

チャック・ベリーの音楽性や功績は、

私の「ロック名曲百選」で 

「Johnny B Goode」(1958)と 

「Rock And Roll Music」(1957) を通して、

独自視点で書かせて頂いていますので、

宜しければ、そちらもご覧ください。 

 

 

 

 

 

 

そして、もう一人の偉大なる人。 

 

トミー・リピューマ(Tommy LiPuma) 

(1936~2017) 3月13日、80歳で没。 

 

 

数ある音楽プロデューサーの中で、

No1あるいはKingの称号を与えるなら、 

トミー・リピューマではないのか、

私にはそう思えます。 

 

写真は最晩年にP.マッカートニーと 

一緒に写っているものですね。 

 

洋楽なんて聞かない! 

こんなことを言う人だって、絶対に 

彼の音楽をどこかで聞いているはずです。 

 

街の中でかもしれないし、

ショッピングセンターでかもしれないし、 

ラジオで流れていたのかもしれないし... 

それほどまでに、数多のアーティストを 

手がけています。 

 

下はトミー・リピューマの全作品リスト。 

http://www.allmusic.com/artist/tommy-lipuma-mn0000519215/credits

 

最後のプロデュース作品がBill Evans、 

そして、その前がPaul McCartney. 

どちらもベスト盤ですが、これも彼の 

耳の素晴らしさの由縁でしょう。 

 

私の個人的なリピューマへの思い出は、 

マイケル・フランクスの一連の作品。 

デビューアルバムの「The Art Of Tea」 

の冒頭の一曲「Eggplant」(1975)を 

ロック名曲百選で記事にしており、 

その中で、トミー・リピューマの功績に 

関して言及しています。 

宜しければ、是非ご覧ください。 

 

それにしても、今年はアル・ジャロウ、 

ラリー・コリエル、レオン・ウェアと

重鎮が次々と亡くなる中で、 

あまりにも偉大なる二人が、 

またもや旅立ってしまいました。 

 

ただ残った作品群は永遠に不滅です。 

 

本当にお疲れ様でした。 

安らかにお休みください。