国指定史跡/神崎遺跡公園(綾瀬市) | 柑橘スローライフ

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海老名にあるケーヨーデイツーに

大きいが為にたまに行くのですが、

道すがら見慣れない新しめの看板が

目に入ってきました。

「神崎遺跡公園ここから130m」

 

神崎遺跡とは何だ?

 

神奈川に生まれ、神奈川で育ち、

他県に暮らしたことのない、

生粋の神奈川県人である私は

かなり隅々まで神奈川を熟知している

つもりでしたが、ここは知りませんでした。

もっとも綾瀬市と言えど、

ここは海老名市と藤沢市との複雑な

市境のところです。

 

綾瀬市というのは、県外の方には

馴染みが殆んど無いかもしれませんが、

あのマッカーサーの降り立った厚木基地の

ある場所と言えば、わかるかと思います。

 

そうなのです、余談ですが、

厚木基地というのは、実は厚木には無く、

厚木とは全く別の所にあり、

隣の市ですらありません。

 

 

何でも昨年の5月にまず資料館が開館し、

その後に公園もできあがるそうです。

できたてなので知る由がなかったわけです。

下は現在工事中の公園です。

真ん中あたりが実際の遺跡のようです。

 

 

神崎遺跡というのは、

現在の綾瀬市にある弥生時代後期の

環濠集落遺跡であり、国指定史跡とのこと。

こんな御大層なものが綾瀬にあるとは。

 

バブル期辺りの1980年代に
はじめて見つかったようです。

 

因みに、環濠とは、「お濠(ほり)」を

周囲に廻らせているということであり、

言うならば、所謂お城のお堀の原点

ということなのだろうと思います。

恐らく、敵や動物からの防御だった

のではないかと思います。

(多分です、詳しく資料見ていないので)

 

 

日本史好きな私ですが、

その範疇はせいぜい6~7世紀辺りから。

弥生時代は正直あずかり知りません。

もっとも、地球の長い歴史から見れば、

つい最近の事といってもいいのです。

 

以前に「地球と人間の関係」という記事を書きました。

(翌日見直すと、ぴったり9年前の1月29日でした)

そこで私は、地球の一生を人間の一生に見立てた場合、

〇〇年間というのは、人間で言えばどのくらいの期間に

相当するのかということを考えました。

 

弥生後期というのは、1,900年位前なので、

ほぼ「西暦」と同じ、よって約10分前ということになります。

地球を一人の人間としてみた場合は

その程度であり、ほぼ最近と言えます。

 

 

そして、興味深いと思ったのは、

この内陸的な県央地域の「神崎」には、

何と東海や中京地域から移動してきた人達

が住んでいたという事実。

 

 

これは神奈川県人のルーツの一部が、

静岡や愛知の人達だということを

あらわしているわけで大変面白いです。

 

もっとも、住民というものは、

古来より流動性は意外と大きく、

航路による移動や近江商人に代表される、

販路の拡大による移動など様々あり、

特に港町である横浜(近代ですが)などは、

外国人も含めて人種の坩堝といっても

いい状況があったとも言えます。

 

例えば、横浜や湘南では、私も含めて、

何故か「~だべ」という語尾が使われるのですが、

これは元々は茨城方面の移住者がかつて多く、

その影響とも言われていたと思います。

(真偽のほどはわかりませんが)

 

 

話はがらっと変わりますが、

最近のお気に入り、レモンバーム。

 

 

シソ科のハーブ類ですが、雑草的に繁殖力が強く、

葉は爽やかで強いレモンの香り。

 

栽培は基本的に実生、これが私のポリシーですが、

冬でもあり、これは少しズルして小さい苗を購入しました。

今年以降、種取りしその後は全て実生にしていきます。

 

うちにある各種バジルはF1種の種を何代にも渡り、

実生発芽させています。

園芸店からすれば、嫌な客でしょう(笑)

この苗もたった100円前後です。

この先未来永劫楽しめます。

 

この葉を焼酎のお湯割りにたった一枚浮かべるだけで、

仄かで爽やかな飲み物に変化します。

数杯飲んでも葉の香りは衰えません。

 

 

何だか悪酔い防止効果もあるような気すらして、

翌朝もすっきりです。

 

因みにこの上の器は、知人の陶芸家に

確か失敗品として、頂いたものです。

失敗たる理由は、釉薬の沈殿ですかね。

私的には「味」に思えるのですけどね。

 

 

考えてみると、

上の神崎遺跡から出土した土器の時代から、

人間の食器はそれほど変化してないですね。

違いと言えば、釉薬の塗りの有無ぐらい。

土器はうわぐすり無しの素焼き。

焼成で作るということでは、現代人と古代人に

それほどの差は感じられません。