技術とは何か?
結論を言ってしまえば、技術そのものにはエビデンスは必要とされませんが、技術を組み合わせ、一つの施術として術式を確立していく過程において、科学的根拠を示すことは、治療の効果を示す絶対的な指標となります。
つまり、我々が行なう施術にはエビデンスを追求しなければならない姿勢が求められます。
技術と、施術(術式)は比例しています。
技術の基本の一つには、最低限の医学知識の有無が挙げられます。
つまり、国家資格レベルの解剖学生理学などの基礎医学と病理、総論各論などの臨床医学の知識が必要不可欠です。
もう一つは、技術そのものに繋がる基本的な身体能力です。
知識と技術があって、施術があります。
そのことを、伝説の療術師からセラピストたちへ(アールズ出版)著 立花和宏 は綴っています。
さて、エビデンス(科学的根拠)とはどんなことでしょうか。
まず、科学的根拠を求めるまでを簡単に説明します。
👆 基礎医学はすべての土台となる医学知識です。
👇 研究にもグレードがあります。無作為型比較試験(RCT)が最も信頼される臨床研究となります。
治療効果とは👇
非特異的要素とは、
すべての被験者の環境を同じくして臨床研究を行なうと言う事です。
プラセボ効果とは、
例)心臓を切って治す被験者群→被験者の感想は「楽になった」→三ヶ月後、生存している。
心臓を切って治さず、そのまま閉じる→被験者の感想は「楽になった」→1ヶ月後から死亡していく被験者が増加する。
治療効果とは、
上記のことをすべて除去したものが、最終的な治療効果となります。
各種セラピーを行なう場合、土台となる基礎医学を各セラピストが修得しているかですが、
これには、疑問があります。
安全性と知識ある施術を行うために、
全国統一基準となる国家資格レベルの基礎医学の修得と、
より高い技術の提供を可能とする知識があることを社会に証明するために、
全国統一「基礎医学検定」があります。
(社)日本鍼灸療術医学会が行なっています。
前のブログを参照して下さい。
日本人の治療家であれば知らなくてはいけない手技療法があります。
手技療法の科学的根拠を示し、日本人初となる「鍼、マッサージ、整体」を比較した臨床研究は国際医学論文として、アメリカ合衆国国立医学図書館に保管され、
「SEITAI=整体」および「RYOJUTSU=療術」を
医学用語として国際的な医学論文に初めて記載し、
コクランライブラリーに、科学的根拠=エビデンスに基づく世界最高水準の医療情報源として世界的に認められ、
厚生労働省「統合医療」情報発信等推進事業のサイトに、コクラン・レビュー・アブストラクトとして収録された手技療術、「立花療術」。
まだ、その存在を知らない業界って・・・・。![]()
いかがなものでしょうか。
セラピストや治療家は、
科学的根拠が必要と言いながら、他方では必要としていない場合があり、
そんな曖昧な感じでこの業界は進んでいて、
それでもこの伝統医学が残った理由は、
効果があるという一点に集約されているが、
さて、その根拠は、哲学による余りにも膨大な東洋医学の歴史の中で得られた統計に過ぎない。
では、またの機会に。
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日本鍼灸療術医学会







