ムチウチ | たちばな鍼灸院の立ち話

たちばな鍼灸院の立ち話

東洋医学でどうやって病を治すのか。
ざっくりとご説明します。

ムチウチ

 

気血の滞りです。

一昔前は首にカラーと呼ばれる固定具を装着していました。

首を動かすと痛いので、動かさないように固定していたのですが、気血の滞りですから、動かさないことで余計治癒が遅れます。よって現在はカラーは見かけなくなりました。

 

擦り傷なども、昔は消毒して乾かすのが主流でしたが、現在は消毒せずに保湿と、真逆になりました。

消毒することで菌やウイルスの他に必要なタンパク質も阻害され、またそれまでは乾かしてカサブタが出来るのが正しい治癒過程であると言われていたのが、保湿してカサブタが出来ないようにしたら、治りが早く、傷跡も残らないということがわかりました。

膝をすりむいたら水で洗い、傷パワーパッドを貼ります。無ければワセリンを塗ってサランラップを巻けば、保湿になります。

絆創膏は乾燥させるためのものですので、カサブタができて傷跡が残ってしまいます。

 

このように、子どものころ正しいとされていたやり方も、今では真逆のやり方が推奨されるなどといったことが多々あります。

 

またまた余談。

一日30品目食べましょう。

1985に厚生省が発表した食生活指針ですが、これは間違いだという事で今では削除されています。

食べすぎによる生活習慣病が大問題となりました。

今度は野菜一日350g。厚生労働省は我々を馬鹿にしすぎです。

 

余談でした。

 

さてムチウチですが、ここでいう気血とは、西洋医学でいうところの、カルシウムイオンと思ってもらってよいです。

急激な外力によって首が折れそうになるのを、反射的にカルシウムイオンが大量に出て、筋肉を固めて折れるのを防ごうとする。しかしその後、カルシウムイオンが吸収されないので固まったまま動かせない。

どうしたらカルシウムイオンが吸収されるかと言うと、矛盾するようですが動かす事です。

つまりカラーなどをして動かさないというのは、治癒を遅らせるのです。

 

治療は滞っている経絡を調べ、気血の滞りを解消するのですが、ぎっくり腰と違い外からの外力によるので、簡単にその場で治るものもあれば、重度だと時間のかかるものもあります。

 

鍼灸治療例

20代・女性

昨日運転中、後ろから車に突っ込まれ、受傷。徐々に痛みが増し、昨夜はほとんど眠れなかった。動かすと痛いし、じっとしていても痛い。頭痛もしてきた。

 

そこそこ重症なようです。炎症期の真っただ中で、局所をいじっても一時しのぎにもならないので、全身調整が必要です。

一度で治るレベルではありませんが、鍼灸をすることで5~10倍は治るのが早くなります。

気血の循環を良くし、一週間程度かけて治しましょう。

 

当院のホームページです

     ↓