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先日、義母がペースメーカー交換の為に入院しました。

 

87才。現役歯科医師、開業医。

 

数字で書くとびっくりしてしまいますが、実際に見ると、至って普通の年配の先生。

特に年取った人がムリに働いているような違和感はありません。

 

義母の肩に近い胸元を見ると、丸く平たい固そうなモノが皮膚のすぐ下に入っているのがくっきり分かり、ああ、普通の健康体ではなく、このペースメーカーがあるから元気なんだっけと思いますが、普段は病人の気配は全くなし。

 

約10年ほど前、仕事をしていてお昼の時間になり、歯科医院の家政婦さんがつくってくれたお昼を私も一緒に食べている途中で突然意識がなくなった義母。

 

何が起こったか分からないけど、とにかく私は大声で名前を呼びながら背中を叩き、救急車を呼びました。

 

救急隊が到着して原因は心臓と分かり、救急車や病院で心臓への電気ショック、AEDで何回かバーンってして。

 

そして運良く復活。

ペースメーカーとなったのでした。

 

当時、義母は

 

「凄く気持ちよい所に居たのにあなたの声だけが遠くに聞こえて、なんで起こすの?って思って仕方なく起きたのよ」

 

「バーンってしている状況、私は見てましたよ」

 

等と言い。

 

以前ブログにも書きましたが、どうやら半分あちらの世界に行きかけていたようで。

 

私の声で仕方なく戻って来たようでした。

 

口の悪い友人は

 

「あらー。お義母さん、呼び戻しちゃったね。へっへっ」

 

などと言われましたが、結局義母が元気なお陰で、実家の介護ができたり仕事が自由にできたりしているので、私としてはまぁありがたい事です。

 

義母のペースメーカーは自身の心臓の動きが足りない分を自動的に補足する機械だそうで、最初は半分ぐらいは自分の心臓が動き、半分ぐらい機械に助けてもらってる感じだったそうですが。

 

年々機械の割合が増え。

 

数年前の検査で、ついに100%ペースメーカーで心臓が動いていると分かったそうです。

つまり、自力で心臓は全く動かない。

 

「ついに私はロボットになりました」

 

と義母は言っていましたが。

 

のんきなうちの家族達は

 

「あはは!」

 

と笑っていましたが、考えてみたら怖いことです。

 

「そろそろペースメーカーの電池交換をしなきゃならないんだって」

 

と去年から言っていましたが、ある程度は余裕があるという事でいろいろな都合が良い今にしたというわけです。

 

義母にとっては

 

「都合」

 

 

「仕事」

 

です。

 

私達の年代、もしかしたらそれ以上に仕事のペースを変えないので、

自分の検診の予約を決める時も

 

「その日は仕事で患者さんの予約が入っているから無理です」

 

と担当医に言って、無理やり時間外に入れてもらったりしているよう。

 

今回、入院の時も、

 

「午前中に入院してください」

 

と言われたのに

 

「午前は患者さんを入れてしまっているので、午後行きます」

 

と言っていました。

 

そうなると、嫁の私としてはちょっとハラハラします。

 

87才の歯科医師が

「患者さんがいっぱいだから」

 

と自身の重大な入院を優先しないのって担当の先生はどう思うのでしょう。

 

歯科医院の家政婦さんも古くからいる方なので、義母をよく分かっています。

 

「そんなにギリギリまで働かなくても良いのにねぇ。貧乏性なのかしら。ふっふっ!」

 

義母は私が結婚した頃、

 

「私は70才で仕事を辞めます」

 

と言っていました。

 

理由を聞くと

 

「歳とって仕事、仕事って言ってると、みっともない」

 

と言うのです。

 

「90歳位で患者さんを少し診ている先生がいるのよ。そんなの仕事にしがみついているみたいで私はイヤ!」

 

ずいぶんはっきり言うんだなぁと思いましたが、今のお義母さんもそれに近い年齢です。

 

さすがのお義母さんもその歳になってみないと分からない感覚があったのでしょうかね。

 

義母にとっては仕事は生活すべてのの中心です。

 

それに、患者さんを少しだけではなく、沢山診ていますし。

本当に人は年齢の数字だけでは判断できません。

 

歳をとる変化を専門としている身としては本当に良いお手本が身近にいる事になります。

 

でも、その義母だって見かけは元気そうでもペースメーカーなんですから。

 

義母の性格を考えると、ペースメーカーの検診でもなければ、病院にも行かずに仕事をして、もっと早くに体を悪くしてしまっていたかもしれません。

 

実際、倒れるまでは血圧が高いと言われても絶対に薬を飲まなかったのですからねぇ。

 

虎太郎が退院してきたばかりの義母を気遣い、義母の犬のチロルのお散歩に行ってくるわ、と義母の家に行きました。

 

帰って来た虎太郎に

 

「どうだった?」

 

と聞いたら

 

「無事手術終わって良かったね、って言ったら『新しいサイボーグになりました』って言ってたよ」

 

と笑っていました。

 

健康は完璧じゃなくても、少しのトラブルならいつもメインテナンスを上手にして長く良い状態にしておける。

 

車や精密機械と同じですね。

 

一病息災。

調子が悪くなる前に。

こまめに軌道修正しながら長く元気にいましょうね!