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時々ブログに登場して頂いていますが、私のクリニックにバイトで来て頂いている本業ジュエリー関係の女性がいます。

 

60代半ばを過ぎていますが(年齢言ったら怒られるかな)見た目は若く上品に美しく、受付に座っていて頂くとクリニックがキレイで落ち着いた雰囲気になりぴったりで有難い存在の方です。

 

実はその方、私の友人のお姉さまで、ご本人にお会いするずっと以前から友人のお姉さまとしてのお話は友人から聞いていました。

 

「姉は大学を卒業してすぐに老舗のジュエリー会社に務めて、定年後個人で会社を作ったの。日本で姉ほど長くジュエリーの仕事している女性って居ないと思うのよ」

 

「へー、そーなんだー」

 

私の反応はいつもこんな感じでした。

 

いやいや、私はジュエリーとは全く縁がない生活です。

実はそんなに興味もない。

 

要するに全く分からないので、ジュエリーの良さもすごさもピンとこなかった訳です。

 

そんな私を分かっている友人ですので、長い付き合いですが、ジュエリーについてそれ以上私に語る事はありませんでした。

 

馬の耳に念仏。

あ、ブタに真珠か。

 

ま、そんな所でしょう。

 

私は若い頃、義姉に誘われて、割と高額のおしゃれ診断に行った事がありますが、そこでも、

 

「あなたは、40歳位までアクセサリーはおもちゃで良い人です」

 

と言われ、

 

どういうイメージなんだ?

と思いました。

 

それに従った訳ではありませんが、子育てや仕事で慌ただしく過ごした時期は更にアクセサリー等への関心が希薄になり、必ずしていたおもちゃのピアスもや指輪さえも何年も全くしなくなっていました。

 

大体アクセサリーとジュエリーって何が違うの?ってレベル。

 

でも、最近、ピアスを初めてオーダーして作ったのです。

 

もちろん、きっかけはジュエリーのお姉さま。

 

お姉さまが受付に来てくれるようになって、お姉さまの古くからのジュエリーのお客様が患者さんとして沢山来て下さる様になりました。

 

その方々の素敵なこと。

 

高価な物を着けてる派手な感じは全くしないのに、何だか素敵。

ジュエリーはさりげなく着けています。

 

久々に私も何か着けたくなりました。

 

「私に診療中いつも着けていられるピアスを作って下さい」

 

ジュエリーのお姉さまにオーダーしました。

 

「お任せ下さい。良いものを見つけて来ますね」

 

そう言ってお姉さまはいろいろ考えて下さり、選んで下さったのは真珠。

 

「真珠かー」

 

最初、以外と普通だなって思った私ですが、どの真珠にするか選ぶとき、自分の無知さを痛感しました。

 

輝き、色、形、こんなに違うのか、そして、その選び方。

 

「先生にはこのアコヤが良いと思う。すっごく光って良いものが見つかったんですよ」

 

アコヤ真珠と言うのは8ミリ位が最大で輝きが特徴なんだそうです。

いくつかある中でも特に光ってまるでメタルのようにも見える粒を勧めてくださいました。

 

「私が着けているこれはまた違う真珠の種類で南洋真珠って言って、もっと大きな物が多いんです」

 

お姉さまがいつもイヤリングで着けてるのは、ほんの少しつぶれたようなかわいい形の大きめの真珠。

色も少しシルバーがかっているように見えます。

 

「これは変形した物で面白いので私は好きなんです」

と。

 

大きいですがお姉さまが着けていると全然派手ではなく溶け込んでいます。

 

でも、私がお借りしてつけてみるとイヤリングが浮いて見える。

 

「大きめの真珠を着けるのって年齢が必要なんですよ」

 

と言われました。

 

へーーー。

年を重ねると出来るようになる楽しみをまた1つ知る事ができました。

 

「先生の年齢と雰囲気にはこれが合っていると私は思います」

 

結局いくつかある候補の中で、お姉さまが1番お勧めしてくださったキレイなアコヤ真珠をシンプルなピアスにして頂きました。

 

「先生、とてもお似合い。お顔が明るくなってステキ。私としては自画自賛。いいわぁー」

 

ジュエリーのプロはそう誉めてくださいました。

 

ジュエリーのお客様とは、お金持ちでおしゃれが好きな人っていうイメージしかありませんでしたが、どうやら私が知らなすぎた偏見のようだと気付きました。

 

お母様が亡くなって、お母様がいつも身に付けていた指輪をペンダントに変えて大事に使っている方。

 

病気で家に籠ってばかりで気持ちが沈みがち、体も痛い、そんな時、自分でいつも見える手に指輪を着ける。キレイなものが見えると少し心が和むの、という方。

 

お洋服はお金をかけないけど、ジュエリーをつけるだけで普通の洋服がおしゃれになるから節約よ、と言う方。

 

娘に何か形で残したい。いつも私が着けている物を娘が使ってくれて、それをまた孫が使ってくれるかもしれない楽しみがある、と言う方。

 

ただの高いアクセサリーとしか思っていなかった私はちょっと恥ずかしい位でした。

 

もっと想いがこもっているのですね。

 

そういえば、大事なジュエリーを選ぶときは一般的にも結婚とか記念日とか、とても大事な気持ちが詰められてるなって思いました。

 

早速お姉さまの妹である友人にピアスを見せに行きました。

 

「わぉー!素敵な真珠!虎白ちゃん、女っぷりがぐんと上がってるよー」

 

友人は凄く楽しそう。

 

「いいなぁ、私、アコヤはないのよねぇ、キレイだなぁ。欲しくなっちゃうなぁ」

 

そして、堰を切ったようにジュエリーの話をしはじめました。

 

いやいや、友人は実はジュエリーが大好きだったんですね。

ほんと、知らなかった。

 

友人が言います。

 

「私ね、◯◯先生(共通の知り合いの先生)がテレビに出るときになると××(超高級ブランド)のピアス着けてるのが気になって仕方なかったのよ」

 

私はそのブランドさえ知らなかった。お恥ずかしい。

 

「なんで?そのブランド良くないの?」

 

「それが悪いんわけじゃないけど、ブランドが目立ってしまって、肝心の本人が『ブランドを着けている人』ってなっちゃうのよねぇ」

 

難しい。

 

「つまりね、なんだか分からないけど、それを着けているとその人が素敵に見えるのが本物のジュエリーなのよ」

 

なるほどー少し分かってきた。

 

「これをつけていると虎白ちゃんがもっと素敵に見えるとか、なんでもないシャツとジーンズでも1つジュエリーつけてたら、なんかおしゃれに見える、そういうのがジュエリーの良さなのよね」

 

なるほど。

 

「それに虎白ちゃんとこは虎子ちゃんがいるじゃない。ママが使っていた物を使うのはお互い嬉しいものよ」

 

確かに虎子が成人式で私が着た着物を着てくれたのはとても嬉しく、虎子も凄く喜んでいました。

 

なるほどねぇ。

 

「お金ためて高い洋服買うなら、私はジュエリーお勧めなのよね、ホントは」

 

これは年を重ねたからこその楽しみかもしれない。

 

子供達の学費が終わったら少し考えようかなって気持ちになってきました。

 

それほど、作っていただいたシンプルな真珠ピアスは今までもっていたアクセサリーと違いました。

 

虎子が使えればと、昔使っていたアクセサリーも少しずつ見てもらい、使えそうな所を抜いて貰っています。

 

これで、カジュアルなネックレス等を作ってもらえばそれも想いがこもったオリジナルの1つ。

愛着が沸きそうです。

 

昔流行ったゴールドのチェーンは磨いてもらったらピカピカになりました。

 

どうやって使うかはまた今後考えよう。

 

なんだか今まで全く興味のなかった世界の楽しみが少し分かって楽しくなってきました。

 

また1つ楽しいこと見つけられました! 

 

お姉さまが深夜海外のドラマを見た話をされる時があります。

 

でも、それはドラマの内容ではなく、脇役で出てくる年配の素敵な女性のジュエリーの付け方が気に入ると、スマホで画面を撮るのです。

 

「先生、この年代でこの雰囲気の女性にこのジュエリーステキでしょ」

 

と写真を見せてくれます。

 

あーそうやってドラマを見れば、もっと違った楽しみ方が出来るんだー。

 

お茶のんでぼけっと見てるだけ(私)じゃなく海外ドラマから吸収なのですよね。

 

友人が言います。

 

「姉はね、自分じゃ言わないけど本当にジュエリーのデザインから加工からお客様の対応からなんでもできる本物のジュエラーなの」

 

本物のジュエラーか。

 

カッコいい。

 

そして本物のジュエリーの様に、自分はキレイなのに目立たないようにお客様を輝かせるのですね。

 

プロって凄いなぁと感動します。

 

友人の言葉

「虎白ちゃん、次はダイヤのピアスがいいよ!」

 

それは、当分無理だ!

しばらくはアコヤのピアスを大事に着けます。