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お弁当ブログをよく見せて頂きます。
毎日素晴らしいお弁当を作っている方がなんと沢山いらっしゃることか!
感動します。
愛ですねぇ。
ダメ母の私は去年、下の娘、虎子が高校を卒業し、卒業と同じぐらいホッとしたのが
「お弁当作りも卒業だー!」
って事でした。
思えば上の子、虎太郎3才の時。
行っていた保育園が3才児までしかいない小さな保育園でしたので、そこを卒園後、別の保育園にするか、または幼稚園にするか迷いました。
「幼稚園の方が、いろいろ教えてくれるし、お友達も大勢できるしいいんじゃない?」
とウシオさんもウシオ母も言うので、そんなもんかな、と幼稚園のパンフレットを見てみると、どこもお帰り時間が早く、働くママとしては辛い感じ。
保育園に比べれば預けられる時間が短いに決まってるのですが、まだまだママ歴が浅い母としては幼稚園パンフレットは新鮮な驚きがいっぱいでした。
それに、お弁当を持っていかなければならない幼稚園多数。
「お弁当ですと?とんでもない!!」
当時、私は寝ない子供との格闘で、毎日異常な睡眠不足。
やっとこ生きている状態だったので、お弁当をつくる余裕は絶対にないと自己判断。
お弁当を持っていく幼稚園は最初から候補にしていませんでした。
の、はずだったのに。
「送り迎えのバスあり」
に引かれて入園を決めた幼稚園は、普段は給食ですが、週2回お弁当を持って行くという幼稚園だという事を入ってから気付いたのです。
入園案内に週2回お弁当、と小さく書いてある部分が分かりずらく、読み飛ばしてしまっていたのでした。
定期的なお弁当作りをしなければならないと分かった日、私は自分の不注意さに泣きました。
実際、入園し始まってみると、夜中やっと寝た虎太郎と入れ替わりに虎子が朝まで起きていて、そのまま寝ずにお弁当作り、で、仕事。
なんて事もよくありました。
過酷だー!
というのから始まり、中学、高校と結局はながーい間お弁当作りはついてまわりました。
でも、今、考えれば幼稚園の時のお弁当なんて、小さくて楽だったはずなんですよね。
自分のキャパシティがなかったんですねぇ。
そんな年月も過ぎ、去年からは次の日のお弁当を考えなくて良い、ありがたい日々となっていたのですが。
今年2月の終わり頃。
虎太郎が
「3月からお昼休み学校の外に出にくいんだよねぇ」
と言い出しました。
実習が始まるので、着替えなければならず、昼休み学外に出るために着替え直すのが大変だと言うのです。
今までお昼は学校の外で安くて美味しいランチをいろいろ食べてたようですが。
えっ!まさか、お弁当なんて言わないよね、
と、一瞬ドキッ。
「だから、学食で食べるけど、節約のためにご飯だけ持って行こうかなぁ」
ご飯持参しておかずだけ買えば150円程節約になり、量も多く食べられるって言うのです。
150円かー。
と思いましたが、お金を大事にしてほしいしね、と考えて、
「じゃあ、ご飯を持っていけるように朝用意しておくね」
と答えました。
そして、
「ご飯を何に入れて行こうか」
ということになりました。
虎太郎がお弁当箱に使っていた入れ物はお下がりで虎子も使ったりして古くなり、捨てたものも大分あります。
何か適当な物はないかと、棚の奥をごそごそと探してみると。
普通のタッパーにまざって、虎太郎が中学生の時に毎日使っていた2段重ねで細長いお箸も入る大きなお弁当箱が出てきました
これはさすがに大きすぎて男の子用でしか使えず、虎子は使わなかった為、本当に久しぶりに見ました。
「おーっ!懐かしー!」
と、虎太郎と2人、声を合わせて言いました。
「毎日持っていったねぇ」
その時私が思い出していた事。
帰宅後なかなかお弁当箱を出さない虎太郎に
「早くお弁当箱だしてー、洗うんだから!」
と言ってやっとカバンから出してきたお弁当箱を洗おうと蓋を開けると、いつもコロンとあったミニトマト。
「好きじゃない」
虎太郎に聞くとそう言うので、入れるのをやめようかな、と思うのですが、トマトは栄養的に食べてほしいし、見た目も色も可愛くなるので毎日入れていたのでした。
緑のブロッコリーや枝豆、黄色の玉子焼き、赤のミニトマトと揃えると色キレイだしね、と思って。
こんなにちゃんと考えて作っているのに、毎日残してくるミニトマト。
かわいそうな感じがして、お弁当箱から拾って洗い、食べたりしたものです。
「このお弁当箱開けるといつもトマトがコロンと入っていたなぁ」
一瞬にしてその時の感覚を思いだしニヤニヤしていると、同時に虎太郎は、
「うわーっ!そのお弁当箱、どこに何が入っていたかも鮮明に覚えてるわ」
と笑いだしました。
「開けるとここにぎゅうぎゅうに積めたハンバーグが3個入っていて、こっちに玉子焼きでしょー」
と。
そうだ、虎太郎は毎日ハンバーグでいいから、魚とかしょうが焼きとか変えなくて良い、とよく言っていましたっけ。
さすがに毎日同じにはしませんでしたが、週の半分はハンバーグだったかもしれません。
お弁当箱のサイズに合わせて作り冷凍していました。
「だいたいここからこう食べて・・ここにあったトマトは食べないで終わり!」
と笑いながら話す虎太郎。
へーって思いました。
中学の反抗期真っ只中。
なんだかんだ言っても、母のお弁当を食べて大きくなってる。
そして、お弁当の記憶もこんなに心に刻まれていくわけなんですね。
昔のお弁当箱を見て、息子が食べ終わった空っぽのお弁当箱を思い出す母。
昔のお弁当箱を見て、蓋を開けた時のお気に入りのお弁当メニューを思い出す息子。
この差、おもしろい。
それに覚えていてくれて嬉しい。
こんなに楽しい記憶になっていてくれてるなら頑張ったかいがあったなぁ。
あの頃の私がこれを分かっていたら、もっと頑張れたかもしれないなぁ。
以前、あるママ友が、自分の為にお弁当を作った時に、お昼になるのが楽しみで、お弁当箱を開くとき嬉しかったから、きっと子供もそう思ってるだろうと思えば頑張れる、と言っていた事を思い出しました。
当時、私はそこまで思える余裕がなかったんですねぇ。
子供達も大きくなった今、成人した子供に小さかった時考えてた事を聞くのって本当におもしろいですね。
がんばって良かった、と嬉しく思える事に出会えるとなおさらです。
以前、中学受験の事を聞いたときもそう思いましたっけ。
今度、またあのお弁当箱にハンバーグ弁当作って虎太郎に持たせようかな。
毎日お弁当を作っているママ達!
がんばってー!