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娘、虎子は受験の真っ最中ですが、大学生の息子、虎太郎も期末試験に続き大事な進級試験前とやらで、子供2人、家にこもっているという状況が続いています。
バスに乗っても電車に乗っても、咳をしている人多し。
先週は一緒に仕事をしている衛生士の人、朝は元気だったのにお昼頃からみるみる具合が悪くなり…。
「何か寒くないですか？ゴホゴホ」
「え？早く帰った方がいいよ！」
って訳で、結局帰りに掛かり付けのお医者さん行ったらインフルエンザA型だと言われたそう。
ずっとくっついて勤務していた私を仕事関係の回りは心配してくれましたが。
子供達は
「あ、ママは大丈夫。移ったことないじゃん」
まぁ、子育て中でも家族がインフルエンザになってもうつった事がないですけど。
で、結果、案の定、元気。
「ママは平気だけど、菌はもってこないでー」
と言われ。
まぁ、そうなんですけどね。
試験前にインフルエンザになったら悔やんでも悔やみきれない。
でも、そう言われるとなんか、寂しいけどさ。
って事で、暫くマスクだけはしていました。
流行っていますからね。
家に居られるんなら電車に乗ったりしない方が、感染予防には良いかもしれません。
でも。
昼間、家に誰かが残って居ると、仕事から帰ると家事が増えている。
「ねぇ、お皿洗っておいてくれてもいいんだけど」
と言ってみる。
「あ、悪い、試験前だから忙しくて」
と返事。
しつけがいけません。
いや、私の、ですけど。
小さい頃からちゃんとお片付けや家事を教えて、ママも子供達もきちんとしている方を何人も知っています。
うちは、子供を如何に早く寝かせるか、自分がいつ寝るか、ばかり考えて
時間が過ぎた感じ。
その影響かな。
自業自得だぁー。
ところで、その虎太郎
「あー、試験が心配で落ち着かないよー」
と、へらへらしながら妙に体を動かしたりしています。
どう見ても悩んでいる様には見えず、ふざけているだけって感じ。
でも、母の感覚としては割と本当に疲れてそう。
虎太郎は小学生の時、担当を変わったばかりの塾の先生から
「虎太郎君は何を考えているんでしょうかねぇ」
と言われ事がありました。
似たような事がしばしば起こるらしく、本人曰く、今では友達にも
「ねぇー！なに考えてるのー？」
と言われる事があるとのこと。
悩んでいても悩んでいる様に見えない代わりに？黙っていると何かとても大変な事を考えて居るように見えるらしい。
「えーと、何も考えてないと思いますが」
と、塾の先生には答えました。
すると、数ヵ月後の面談の時、
「あ、虎太郎くん、何も考えてないって分かりました」
と。
慣れると分かるって事ですかね。
虎子と虎太郎と3人で、その件については時々話題になります。
「何も考えてないのに聞かれると何か考えなきゃって感じじゃね？」
と、虎太郎。
「でも、親しくなれば分かるっしょ」
と、虎子。
「浅ーいのにね！」
「うるせー」
虎子は分かりやすいですから。
笑い上戸で涙もろい。
ちょっとめんどくさい位です。
「お父さんの遺伝じゃないの？」
と、また虎子。
ウシオさんは黙っていると怒っているようで怖がられます。
「ちょっと違うと思いたい。やだよ。遺伝」
「お父さんは実際は分かりやすい人だから、虎子に近いのにね」
「えー、やだよー私だって」
まぁ、似ていると言われてあんまり、嬉しくないのもわからなくはないですが。
数日前、虎子と2人の時、虎子がポツッと言いました。
「お兄ちゃん、大丈夫かな」
「ん？何の事？」
「いや、特に何もないけど何となく。結構、試験がストレスなのかなぁって思って」
昼間、2人だけで居て、それぞれ、別の部屋で勉強している時間の方が長いし、いつもと同じへらへらした兄なのに、何か感じたのかな。
虎太郎は虎子の前で自分の試験の心配を言っているわけではなさそうだし。
「ちょっと心配になっただけ」
「ま、大丈夫でしょ、虎太郎だから」
「そーだよね、私の方が大変なんだからさぁ、入試だもん」
さすが兄妹ってとこでしょうかね。
私は1人っ子だから分からないですけど。
感情が表に出にくいへらへらした兄の気持ち感じたんだなぁと。
お互いを心配しあっているからまぁ、お皿洗ってなくても今回は許しましょう。
その代わり、進級試験と受験がおわったら、お手伝い、家事分担の仕込み直しだ！