ハラハラ・ドキドキするのは理由がある | オムニバス

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ポニョファミリーの海外旅行記です。家族海外旅行記を中心にソロ旅・夫婦旅や食べ歩きなど徒然に日記を書き溜めていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

NFL(ナショナルフットボールリーグ)が面白い訳(極私的感想)

スポーツ観戦は面白い。それが、野球だろうが、サッカーだろうが、アメフトだろうが一緒。スポーツの中でも、これら団体競技と違うのが、テニス、卓球、水泳、陸上、ゴルフだろう。

 

団体競技と個人競技は違う。個人競技は、ほぼ誰が勝つか見る前から分かる。読めないのは個人の調子など。その点、団体競技はチームプレイなので、複雑性が増すので面白いと思っている。大ドンデン返しが起こるは、圧倒的に団体競技だ。

 

プロは、その道で生計を立てる。人気選手や頂点に立つ選手は、サラリーが増える。それら選手を多く抱えれば、チーム運営コストは増す。でも、チームの人気が高く、売り上げが伸びれば問題ないはず。

 

ここまでは、常識かもしれないが、NFLを面白くしているのは、実は、この逆をやるからだ。

1.レベニューシェアリング制度

日本のプロ野球なんかも、この制度を入れればいいのに・・・と思う。人気チームが常に強いのは面白くない。

 

NFLでは、リーグの利益を分配する制度があり、テレビ放映権・入場料収入・グッツ売り上げ・スポンサー収入をリーグ全体としてプールし各チームへ分配する。チームのある都市の規模などに左右されない運営が可能になっている。(*1チームの運営費の70%程度は、この分配金で成り立っていると言われている)。

 

2.サラリーキャップ制度

毎年「規定されたリーグ収入」の一定の割合(その年によって変わる)が選手の総サラリー額として割り当てられる。これをNFLのチーム数である32で割ったものが、その年のサラリーキャップ額となり。各チームは、この範囲内で選手と契約する必要がある。

*NFLのライバルは大リーグやバスケだったりする訳だ。

 

人気選手の給与高騰を防ぐと同時に、お金持ちチームが、いい選手を抱え込むのを防ぐ。限度額を超えている場合、罰金やドラフトの指名権はく奪などの罰則がある。​​​​​​​

3.ウェーバー制ドラフト

この制度も凄くいいと思う。

戦力の均衡を保つため全ラウンド(1巡から7巡)で前シーズンの最下位チームから順番に指名を行っていくウェーバー制が採用されている。だから、2021年のドラフトだと、最下位だった「ジャガーズ」が1番に選択できるという訳だ。我がペイトリオッツは15番目。ペイトリオッツにとっては、久しぶりの1巡上位指名権(嬉しいことではないが)。

 

ドラフトは、どのチームにとっても重要なので(*若くって、サラリーの安い選手を仕込める)、この指名権を取引したり、トレードと絡めるのが、資本主義の権化アメリカスポーツらしくって面白いのだ。

 

例えば、2021年ドラフト権で言うと、ロサンゼルス・ラムズは、デトロイト・ライオンズのエースQB:マシュースタフォードが欲しくって、ラムズエースQB:ジャレッドゴフと2021年の3巡目指名権+2022年と2023年の1巡指名権を交換することになっている。ゴフは、2016年の1巡1位指名選手。スタフォードは09年の1巡1位選手だったかな。ちなみに、スーパーボウルを制覇したバッカニアーズのブレイディは、当時全体199位指名選手。

 

これらの底辺にある理念は、「チーム戦力の均衡」だと思う。

だから、試合がハラハラ・ドキドキするものになるし、選手の人事も、またハラハラ・ドキドキとするものになるのだと思う。

 

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