白壁散策(パート2)
江戸時代は、中級武士の屋敷があった白壁地区。
明治以降は、財界人が移り住み、戦火を免れた建造物が今も保存されている。休日とあってか、全く人がいないのには驚いたが、名古屋観光の穴場で見どころが多く、また驚いた。
カトリック主税町教会。明治時代に建てられた名古屋最古の教会。
武家屋敷跡。この辺りから「文化のみち」と呼んでいる。名古屋城から徳川園に至る地区一帯のことを指すらしい。
文化のみち 二葉館。大正ロマン漂う邸宅。 中も見学できる(有料)。
旧豊田佐助邸。トヨタグループ創始者「豊田佐吉(*息子の喜一郎がトヨタ自動車創業者)」の弟で、トヨタグループの事業を助けた。
この施設は、中を見学(無料)できるので、入ってみた。
豊田佐助邸は、和洋折衷建築。当時の財界人の暮らしぶりが伺える。
そして驚いたのが、細かいところにまで、家主の拘りがあり、天井にある換気口は鶴亀に「とよだ」の文字がデザインされるなど思い入れが感じられた。また、障子や襖の取っ手には、各々鶴の絵がデザインされていた。一家の長寿の思いをここに表し、願ったのかもしれない。
美しい廊下。
パティオのある家も憧れたが、外廊下、縁側のある家もいいな~~と思う。
純和風な造り。ただ、これらの部屋も凄く凝っていた。
障子にガラス窓。明かりをとる工夫。
部屋の上部に作られた細工も、おそらく明かりをとるためかと思う。外廊下は、内側が暗くなるから、こういう工夫を要したんだろう。
縁側・外廊下から眺める庭。当時の産業人は、どういう思いで庭を眺めていたのだろうか?
最近は「働き方改革」とか時間外規制が厳しい。大事業を興した人は、昼夜問わず働いていたはず。今現在を見たとき、どういうアドバイスをくれるのか興味深い。