キハ185系の思い出 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 ただ今、静岡ホビーショーが開催中。今年はグランシップのトレインフェスタが一週違いの来週末開催なので、二週続けて静岡詣する人は大変だ。近辺のホテルなどはピークが分散してありがたいかも知れないが。
 ホビーショーに出展している鉄道模型メーカーの情報がボチボチと伝わってくる。KATOが発表したワンハンドル型のパワーパックが面白そうだ。かなり気合の入った本格的な製品で、お値段もそれなりのものになりそう。発売目標は年末あたりとか。
 さて、昨日の記事を書いていて、キハ185系のことをいろいろと思い出したので全盛期の画像をご覧いただこうと思う。
 キハ185系がデビューしたのは、国鉄末期の1986年のこと。国鉄初のステンレス車体をもつ特急気動車だったが、何せ投入先が四国地区ということで、当時は遠い世界の出来事だった。
 しかし、突然キハ185系に乗車するチャンスが訪れた。四国への出張が決まり、高松と徳島にある営業拠点を定期的に巡回訪問することになった。残念ながら東京から四国へは鉄道移動だと時間がかかり過ぎるので、不本意ながら空路を利用。高松空港に降り立って徳島空港から帰京、あるいはその逆ルートで、高松と徳島の間を高徳線の特急「うずしお」で移動した。

 この出張は1994年に始まり、二年近く続いた。当時の特急「うずしお」は二両編成が大半で、多客時に増結があった。初めて乗車した185系のイメージは軽快で、これまでのキハ82系やキハ181系の重厚さとは大きく異なっていた。ただし、コスト優先の設計もあって特急列車としての「格」が薄かったのも否めなかった。
 従来車に比べると走りも軽かったが変速時のショックが大きく、カクンカクンとなるため乗り心地を悪化させているのが残念だった。
 余談になるが、この出張期間中に全日空で運用されていたトライスターが引退しており、高松便で引退直前の機材に乗っている。


 高徳線では短編成だったキハ185系だが、予讃線では長編成で走っていた。画像は岡山駅で発車を待つ特急「しおかぜ」。キロハ以外は中間車が作られなかったので、先頭車がずらりと連結された編成はかつての急行型気動車のようだった。

 その後のJR四国は高速バスなどに対抗すべく、特急列車の高速化を目指して振子式特急車両を投入。キハ185系は次第に第一線の運用から離脱していく。振子特急により高徳線もかなりスピードアップを果たしている。
 余剰となった185系の一部は一般形気動車と併結するための改造を受け、普通列車で走り始めた。昨日の記事で話題にしたTV放送を観て、改めて調べてみたのだが2000年代初めには既に格下げ改造がされた車両があったようだ。リクライニングシートの背もたれが倒れないように固定されているのが番組でも確認出来るが、特急以外ではNGというJR四国のポリシーなのだろうか。