退き際の美学 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 NHKの人気番組「ブラタモリ」のレギュラー放送が9日をもって終了した。今月で終了するというアナウンスこそあったが、具体的な最終回の日程告知はなく、突然のお別れにネット民がざわついている。
 リアルタイムで視聴していたが、番組でも最終回という告知はなく、いつも通りの平常運転ながら思わせぶりなラストカットと、次回の予告なしという状況から視聴者に悟らせるという手法。番組終了後に公式サイトで最終回だったことが正式に発表された。
 タモリ倶楽部も同じだったが、最終回だからといって何も特別なことをしない普段通りという「退き際の美学」がタモリさんらしい。
 何事にも必ず終わりがあるわけで、どのような形で「退き際」「去り際」を迎えるか、自分だったらどうするか、このところいろいろと考えさせられることが多い。
 最近で一番印象的だったのが、映画プロデューサーだった叶井俊太郎氏だった。かつて映画を数多く観ていた頃、好物だったB級映画関連でよく名前を目にしていた人だが、余命を宣告されても入院治療を拒否して、最期まで現役という自分の生き方を貫いた。こんな強い生き方、とても出来そうもないが憧れもある。
 いつまでも権力の座にしがみついている妖怪みたいな政治家や、変化する環境に適応出来ず「老害」と呼ばれるお荷物のような存在にはなりたくないものだ。

追記:何も画像がないのも寂しいので、ブラタモリ最後の訪問先「鹿児島・指宿」にちなんで近所の思い出写真を選んでみた。