JR東日本の255系も定期運用離脱 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 3月のダイヤ改正で、JR東日本の255系が定期運用から離脱するという。JRグループ発足間もない頃に投入された車両が次々と一線を退いていく状況に歳月の経過を実感する。
 駅に貼られていたお知らせポスターを見ると、後継車はE259系になるようだ。成田エクスプレス用として活躍してきたE259系だが、このところリニューアルされて航空機のロゴよりも形式を前面に出した大きなロゴが目だつようになった。今後、汎用特急車としての運用が増えていくのだろうか。いずれにせよ、格好の模型ネタになりそうだ。
 255系のデビューは1993年だったから、昨日の記事でネタにした西武10000系NRAと同期になる。房総特急の代名詞だった183系の後継車としての登場だったので、183系のデビューを知っている世代としてはいささか複雑な心境だったことを覚えている。


 255系は「房総ビュー」という愛称が付けられたが、多少側窓が大きくなった程度で、わざわざ「ビュー」を名乗るほどのものとは思えなかった。
 初乗車は鉄道友の会東京支部で企画された乗車会で、営業列車で大原駅まで団体乗車したのだった。大原駅からはいすみ鉄道と小湊鉄道を乗り継ぎ、房総半島を横断する乗り鉄コースが組まれていた。
 あれから早や30年、255系の製造は5編成に留まっている。増備はE257系になったが、編成が短くなり、グリーン車の連結もなくなった。
 最近のJR東日本の動きを見ていると、増収と省力化を追求する路線をひた走っている。今回のダイヤ改正でも全車指定席化による車内改札の簡素化、料金値上げが目につく。大論争を巻き起こした京葉線の通勤快速廃止も、結局は通勤用有料特急への転換が目的のようだ。それだけ鉄道経営が厳しい時代になったということか。