上の画像は2013年にJR福井駅で撮影したもの。あれからちょうど10年が経過、来年3月に北陸新幹線が敦賀駅まで延伸開業することが正式に発表された。
地元の期待は大きいようだが、新幹線の開業にはさまざまな「痛み」も付きまとう。一番影響が大きいのは並行する在来線。例によって、金沢駅から敦賀駅までの延伸区間は第三セクター鉄道となる。段々と切り刻まれてきた北陸本線は、遂に米原駅から敦賀駅までの短路線となってしまうわけで、もはや「北陸本線」という名称を変更すべき状況になった。
在来線の運転系統にも大きな変化があることが発表された。特急「サンダーバード」「しらさぎ」は、敦賀駅止まりとなる。東京から福井方面に向かう場合、東海道新幹線利用で米原駅乗り換えという選択肢が消えそうだ。
もう一つ、影響が大きいのが有名旅館がある和倉温泉か。これまで乗り換えなしの直通特急があったのに、今後は大阪方面からだと二度の乗り換えが必要になる。
そして、青春18きっぷ愛好者は日本海沿いへの旅に大きな制限が付くことになる。これだけ第三セクター化が進んだ今、多少価格を上げても新幹線並行三セク区間も有効な新バージョンを設定してもよいのではないだろうか。
特急街道として名を馳せた北陸本線を疾走する特急列車に乗れるのもあと半年だ。
話はガラリと変わるが、映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズ(91歳!)が、30年ぶりに来日。昨日、松本でサイトウ・キネン・オーケストラの指揮台に立って自作曲を披露した。抽選販売されたチケットの倍率は14倍だったそうで、争奪戦を勝ち抜いてコンサートを聴いた聴衆が熱いツイートを上げている。
そして5日にはサントリーホールのステージに立つ。幸運にもチケットがとれたので、30年ぶりのマエストロとの再会が楽しみだ。