鉄道模型珍品堂「JR東日本719系」の巻 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。




 先日の大地震で一部区間が不通になっている東北新幹線の代替として、所要時間はかかるが安定して頼りになるのが東北本線。連日奮闘しているのであろう、同線の719系電車の模型をご紹介させていただく。
 次々と製品化が進む鉄道模型の世界で、大手メーカーからリリースされていない数少ない系列だが、今回の模型はおそらく特注品と思われるペーパーモデル。制作したのは中央堂模型で、依頼すれば大抵のものは引き受けてくれる同店の存在は、レアな車種を欲しい人には駆け込み寺的な存在だ。それでも何らかの事情で手放してしまう人がいるようで、この模型も某模型店の委託販売コーナーで出会ったものだ。
 719系電車は、それまで2扉の急行形電車で運用されていた仙台地区の置き換え用として1989年に登場。3扉の近郊形タイプで、混雑緩和に貢献している。
 211系に始まる額縁顔の前面をもつ交流専用車で、車内のシート配置は独特のもの。青春18きっぷ旅行でずいぶんとお世話になった、個人的にも思い入れのある電車でもある。



 このメーカーらしく簡素な作りだが、前面の印象把握をはじめ、特徴はよく捉えていると思う。昔の鋼製車と違い、この世代のステンレス車は屋根上にもリブが並ぶが、細く切った帯を貼って表現している。


 交直両用車に比べるとアッサリしているパンタグラフまわりも適度に表現。動力はパワートラックで、照明関係は装備していない。
 模型を眺めていると、実車に乗った時のさまざまな思い出が甦ってくるが、東北本線での運用は4両編成以上だったと思うので、2両だと少々寂しい。一方、奥羽本線の標準軌区間では2両が多かったので、台車を交換して5000番台にしようかとも思ったのだが、調べてみると意外に細かい差異が多い。とりあえずはこのまま楽しむことにしよう。