2019年のコンサート鑑賞は、例年通り、サントリーホールのニューイヤー・コンサートからスタート。1月2日の公演に足を運んだ。
聴き初めとなるオーケストラは、いつも通り、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団。指揮者は毎年変わるが、今年はアレクサンダー・ジョエルが登壇。
ほぼ満席のサントリーホール。2019年は、軽快な序奏が印象的なスッペの“「美しきガラティア」~序曲”がオープニング曲。
定番の曲目が並ぶなか、変わり種がいくつか交じった。まずは、毎年このコンサートのスポンサーをしているキューピーの創業100周年を記念して、イェッセルの“おもちゃの兵隊”の編曲版。料理番組のテーマ音楽としてお馴染みの曲が、ウィーン風に演奏された。続くは、日本のお正月をテーマにしてワルツに編曲した曲で、アンコールでの演奏が多いのだが、前半の締めで登場。
休憩を挟んだ後半は、オッフェンバックの“「天国と地獄」~序曲”から。有名な“カン・カン”の旋律は、超ロングランのCM曲としてもお馴染みだ。
後半の変わり種は、ワルトトイフェルの“エスパーニャ”。シャブリエの“スペイン”のメロディを借りた曲で、陽気さが楽しい。
ジョエルの分かりやすい指揮の下、今年のフォルクスオーパー響は、例年以上に弦が冴えていた気がする。優秀なエキストラが集まったのかな。反面、ソプラノのアナ・マリア・ラビンは、もう少し声量がほしいところ。
2019年も新年に相応しい、華やかなコンサートで幕を開けた。