タイトルから分かるように「オーシャンズ」シリーズの最新作だが、今回はチーム全員が女性。メトロポリタン美術館で開催される、ゴージャスなガラ・パーティを舞台に、宝石強奪を企むチームの奮闘を描く。
犯罪モノとは言え、全編を通じたキラキラ感と、ゴージャスな女優共演で、なんとも華やいだ作風。また、いろいろな意味で、現代風の女性映画でもある。
例によって、さまざまな特技をもつスペシャリストたちが集められ、昔ながらの身体を張ったアクションと、IT技術を駆使した頭脳戦がバランスよく楽しめる。監督のゲイリー・ロスは、データを確認したら既に還暦を過ぎているが、若々しい感性に感心。
主要メンバーは、あい変らず年齢を感じさせないサンドラ・ブロックがリーダー格、そしてケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、そしてヘレナ・ボナム・カーターら、実力派が揃う。脚本もよく練られており、それぞれが持ち味を発揮。華やかな演技合戦が見どころ。
きらびやかな世界に圧倒される反面、男性は添え物的な扱いなので、観ているうちに凹んでくる人がいるかも。
冷静に観ればご都合主義が目につくところもあるので、ツッコミ出すときりがないが、ここは大らかな気持ちで楽しんだ者勝ち…という1本。推薦 ○。