12月を迎えて、今年もノーベル賞の受賞式が行われたことが報道されている。
しばしば話題になるのが、受賞式での演奏を行うオーケストラ。ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団が演奏する。
ストックホルム・フィルの来日公演を初めて聴いたのは、1992年だった。当時はまだ“ロイヤル”の冠はついていなかったと思う。この時の指揮者は、以前の記事でもとりあげた ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー。東京公演は、サントリーホールで2公演が組まれていた。
当初、一公演のみのチケットを購入していたのだが、その端正で清々しい美音にいたく感動し、前半終了後の休憩時間にロビーに走り、もう一公演のチケットを追加購入したのだった。ちなみに、この年の来日公演のメイン・プログラムは、チャイコフスキーの交響曲第5番と、シベリウスの交響曲第2番だったと記憶している。
その後も頻度は高くないものの、定期的に来日公演を行っており、必ず聴きに行くオーケストラの一つだ。ロジェストヴェンスキーの再演がないのが残念だが、北欧のオケならではの美音は変わらず、毎回楽しませてもらっている。