大ヒット街道驀進中の「シン・ゴジラ」。先日、某新聞の記事でロケ地紹介がされていた。
特撮映画を観ながら“どうやって撮ったんだろう?”と共に“どこで撮ったんだろう?”を推測するのは、楽しみ方の一つだ。
我が家の近辺で、撮影場所を発見した作品も多い。“二番目に古い”がキャッピコピーのアーケード商店街、オフィス街のビル群のなかにひっそりと存在する児童公園、児童数減少で廃校になった母校の小学校校舎、船宿が並ぶ川辺などなど。その近くにあるJR線のガード下は、追跡&乱闘シーンの定番スポットだ。
「シン・ゴジラ」の群衆シーンや車が大渋滞するシーンは、栃木県の宇都宮市で撮られたとのこと。交渉の末、大通りを封鎖して撮影したそうだ。このシーン、スクリーンを観ながら、よく撮ったなぁ…と思いつつ、どこか東京っぽくないなと感じていたので、宇都宮と知って納得だった。
以前の仕事で出張が多かったこともあり、趣味の鉄道旅と合わせて、全国の主要都市は結構訪れている。映画を観て、記憶の底に埋もれていた風景が蘇ってくることもしばしば。本作では、官邸のシーンが撮られたという県庁がそうだった。かつて、助成金申請の相談と手続きで訪問したことを思い出した。
映画を観るのは、有楽町・銀座エリアが多い。終映後に街を歩くと、ついさっき、ゴジラに破壊されたばかりの建物と出会う。それらを見上げることで、改めてゴジラの巨大さを実感したのだが、スクリーンでそれがあまり感じられなかった。特撮撮影の意外な難しさを再認識した次第。