物心つく前からなんとなく食わず嫌いで避けていたカルボナーラ。小学四年生で初めて口にした瞬間なんとなくだった苦手意識は明確なものにかわり、以降一切口にすることなく過ごしてきました。
それから十数年が経った先日のこと。イタリアンでメニューを広げていると「カルボナーラのピザが食べたい」と知人が言い出しました。この知人とはだいたい食事をシェアすることから内心固まりつつも、人が食べたいものは邪魔したくない(自分が食べたいものも邪魔されたくない)性格なので笑顔で了承。パスタではなくピザとはいえ食材の組み合わせがカルボナーラであることに変わりはありません。知人と談笑しつつも口の中が嫌に乾いていくのを感じていました。
少しの時が経ち、ついに運ばれてきたカルボナーラのピザ。大き目にカットされたベーコンとふんだんに載せられたチーズ、そして真ん中に鎮座する卵黄… 蘇る嫌な記憶。あぁ、私は今からこれを半分食べるのか。しかし注文したものを残すのは言語道断。卵黄を割ってピザをお皿に取り、笑顔は崩さず心を無にして口に入れました。
おいしい。普通に、いや結構おいしい。いけるじゃん。カルボナーラいけるじゃん。
よくよく考えればどの材料も嫌いではないし、もしや単純にあの時食べたカルボナーラがおいしく… そんなことを考えつつピザの半分をペロリと食べてその日は終わりました。
後日、確認のため一人でカルボナーラのパスタを食べに行きましたがやはりおいしく完食することができました。また一つ、好き嫌いを克服できたようです。
ただ、今後カルボナーラを積極的に注文するかは別の話ですが…
むーみん
(ボンゴレビアンコが好き)