おまけです。
昨年の秋に市議会の総務委員会を傍聴したのですが、その際の発言をメモしましたので公開します。議会(委員会)の雰囲気が伝わるように言い回し等も可能な範囲でそのまま記録をとりました。参考になさってください。
市民が参加する民主主義の実現に向けて、地元地方議会の状況を把握する事は大事な事だと思います。
-以下メモ開始-
9/16結城市議会総務委員会「集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の無効を求める意見書の提出を求める請願」の審議メモ
総務委員会
委員長:黒川 充夫
副委員長、委員:平塚 明、池田 二男、中田 松雄、船橋 清、大橋やすのり
※副委員長がどなたかは把握していません。最初に請願文の全文が読み上げられ、委員長による発言の促しにより下記の順に各議員が発言。注1)・・・は聞き取れなかった部分を示す。平塚議員の発言はほとんど聞き取れなかった。
中田議員:(今回の市議選では No8 無所属 中田 まつお 候補)
これホントね・・・解釈の仕方でやっぱり変わってくるんですね。これちょっと2、3日前、たまたまテレビを見ていたら、北海道の高校で、レポーターが、若者高校生二人くらいのかた、一人の方が・・・将来どういう、なりたいですか、「私は自衛隊に入ります。・・その・・から私は美しい日本を守りたい。」という、日本の若者も捨てたもんじゃないと、自分なりに思ったんでございます。反対の立場からすればやはり、一番その先につながるのは戦争、反対の理由だと思う。憲法では戦争をしないとはっきりとうたっているんですね。ですからもし、これがどんどんエスカレートして戦争、国と国との戦い、となると憲法を変えないと、そこまではできないと私は思うんですね。ただやっぱりあの、皆さんご承知のように、若者が外に出て行って活躍している、その一方で、何かあった時に誰が助けるんだという問題もあるんですよね。数から言ったら本当に少ないけど、国益以外の人命というんですか、そういうのを考えたときに、わざわざこちらから出ていてね、戦いを仕掛ける・・・もしそういう事態が発生した時また、国内でも何らかの形で大きなそういうことがあった時に、誰が守ってくれるのかと、あるとおもうんですね。解釈の仕方によって大きく変わってくる、秘密保護号もそうだし、集団的自衛権についても、これは、見る人によって解釈変わってくるということで、私の結論から言えばですね、やはり、万が一のために、あってはならないことだけれども、準備をしておくことも、大事なのかなというふうに思います。
船橋議員:(今回の市議選では No.13 無所属 船橋 きよし 候補)
今回は非常にその、請願文にあるようにあるように、尖閣とか竹島とか、そういう形の中で、確かに報道はどんどんエスカレートした中で、戦争やんのかとかそういう形になるのかと思いますけども、日本は戦争をしないというのは憲法上でなってますし、私も自民党の集団的自衛権のパンフレットとか、内閣官房から出たパンフレットも、70人の国会議員から質問された内容とか読ませてもらいましたけども、最終的には日本の国を守るのは、誰がまもるんだと、そこには当然、国の存続とか国民の・・・とか自衛隊の人がこの間の広島の災害でも、自衛隊が非常にいろんな形で救っていただけますし、あくまでも、戦争とかそういう・・・よりも自国を守る、守るのは誰が守るのかという形の中で、私は考える国だろうというふうに思っています。
平塚議員:(今回の市議選では No.12 無所属 ひらつか 明 候補)
あのう、集団的自衛権の・・・・・については、特定の・・・・・、我々、主権者である、・・・・・請願の取扱いについては、ま、あ・・・・いいかな、というふうに思います。
池田議員:(今回は立候補していません)
難しい話・・・。あくまでも、自衛権行使するために人の命を取ったりなんかりする、・・一つ・・・ね、確かに守んなく・・・、だけど相手を攻撃するというのは、ここに一つの、あれがあると思う。その時どういう状態になるか、やはり尖閣とか竹島とかいろいろあるけど、ほんとに攻撃して向こうが、死んだら、それは一つの戦争だから、そこでいいかって。やっぱり我々国際社会から守られて、戦争できたりしませんよ、という国なんだから、そういう、行為をやるべきじゃないと、私は思っています。この自衛権がいい悪いではなくて、どこまで行使するか何かという問題、私は不可能です。私は、これホントに人をあやめて殺したら、一つの、どこでやっても戦争だと思う。何もなければ、攻められる形で何も手が出せませんというのは一番おっかないけども、一番難しいあれで、国際のあれで守ってもらえる今日本だから、そんで守ってもらうのが一番いいのかなと思う・・・という感じ。
大橋議員:(今回の市議選では No.18 無所属 おおはし やすのり 候補)
私は集団的自衛権の行使を容認するというのは致し方ないのかなという皆さんの声をお答えいただいた感じですけれども、閣議決定されたばかりであって、関連法案が・・・、なんですか、来年の4月から本格的に議論するという事なので、そこで国民の皆さんに分かるように、説明が必要だなと思ってますので、そういう説明をしていただいて、次の選挙で国民の皆さんに判断していただきたいというふうに思っています。この請願に関しては容認も私は、よって、致し方ないという考えです。
黒川議長(今回の市議選では No.10 公明党 黒川 みつお 候補)が採決を取った結果、賛成の挙手なし。本件は不採択に決定いたしました。
-メモ終了-
集団的自衛権についてあまりにも浅い認識に驚きましたが、まとまりのない意見を述べるだけで議論なく審議が終わってしまった事に驚き、気が重くなりました。
これまで市政に無関心だった市民の一人として責任を感じると共に、多くの市民が克服すべく動かないといけない課題なのだなとも思いました。
ちなみに、同日に継続審議であった特定秘密保護法廃止の請願も同様に不採択となりましたが、発言は概ね「国にも秘密は必要だ」的な浅い意見でした。
上記と同様、意見を述べるだけで議論なく不採択で審議が終了したことは、やはり気の重くなる出来事でした。この案件は前回からの継続審議でしたが、何のために継続審議になったのでしょう。
ご参考まで。