昨年末スキーに行った際に、長年愛用していたスキーブーツが壊れました。
最初はリフト乗り口でふと足元を見た際に、片方のブーツくるぶし辺りのボルトで止まっている部分にヒビが入っているのを発見しました。
しばらくしてまた足元を見ると、どうも黒っぽい破片が落ちているようで、よく見るとさっき発見した割れの部分の破片でした。
そしてその後、各部が順に壊れていき、滑り終わってブーツを脱ぐ時にはバックルが壊れて取れてしまいました。
これは素晴らしい壊れ方で、感動しました!
なぜかというと、いっぺんに大きな壊れ方をしないで徐々に壊れることで、私に壊れていることをアピールしながらも、安全性と機能性を一度に大きく損なわせない、メーカーの高い設計思想が感じられたからです。
ちなみにメーカーは「ノルディカ(NORDICA)」です。
お勧めします。
一方で、原発はどのような思想で建てられているのでしょう。
あのごつい建屋と格納容器を見ると、地震などで壊れる時はいっぺんに壊れてしまう?地震で壊れた後の津波はどのように評価している?巨大地震の前後にはこれまた大きな余震があるケースが高い確率で想定されるけど、考えてる?・・・・etc
福島第一原発事故を見れば、人々の安全を優先していなかったことは、一目瞭然です。
地震が来てあっという間にメルトダウン。
建築では壊れても人々が屋外に避難できるような壊れ方を設計する思想があるけど、原発にはありませんでした。
放射能をばら撒き、人々を被曝させ、社会を混乱に陥らせ、いまだに14万人の福島県民が避難を余儀なくされている。
何より事故が収束する見込みすら立っていない。
もうすぐ3年が経とうとしている今、そういう設計・運用の元に政府・電力会社は再稼動を目論んでいる。
私は原発の再稼動に強く反対しています。