歩くことの出来なかったクロネコちゃん
最後の最後まで
ご飯ちょうだいして
美味しいウエットを
たくさん食べて
そして
もう疲れたから寝るね
と
そんなお顔をして眠り
午後
診察の準備でキャリーにシーツ敷いたりして
部屋に戻り
わたしを見ると
ご飯ちょうだいのお顔
えーそんなに食べれるのって
とりあえずウエット用意して
一袋はさすがに食べられなくて
その30分ほどあと
急変
あっという間に旅立ってしまった
高齢といっても
正確な年齢はわからないが
長い年数を
過酷なお外で
頑張ってきたんだよね
人目の多い場所でありながら
人に助けられることもなく
来るか来ないかわからぬエサやりの
ご飯を待ち
日々お腹がいっぱいになることもなかった
でしょう
今日
あなたは
何を食べましたか
あえて
『ダイエット』
と
笑顔で言うほど
食に困らない人間の
わたしたち
外ネコたちは
今日食べることも
出来ているのか
からだが弱くなれば
食いっぱぐれ
倒れ
誰に見守られることなく
死んでいく
少ない餌やりのフードへの
争いのなかで
日々満腹になることなく
。。
最後の最後になっちゃったけれど
少しはお腹いっぱい
なれたかな
名前は
『さち』
ごめんね
なんにも
してあげること
出来なかった
ほんの数枚
『さち』の
可愛い姿
どうか
覚えていてあげてください