こんにちは、つな動です。
お家の子はお元気ですか?
 
血液検査のオプションの選び方についてお話しします。

 

健康診断やフィラリア検査を行う時に、せっかく採血するならば一緒に検査した方が良い血液検査項目があります。その項目は動物の種類、年齢、持病などによってオススメ度が変わります。当院で行っている血液検査項目(オプション)のオススメ度を説明します。

 

●炎症マーカー検査(犬;CRP、猫;SAA)

オススメ度:★★★

炎症マーカーは体内の炎症をみつける検査項目です。高い場合には発熱、感染症、炎症(肝炎や肺炎など)、悪性腫瘍などを疑うことができて病気の早期発見に役立ちます。犬猫、老若問わずオススメいたします。

●心不全血液検査(犬;ANP)

オススメ度:★★☆

ANPは心臓の異常をみつける検査項目です。特に中高齢のワンちゃんで多い「僧帽弁閉鎖不全症、僧帽弁粘液腫様変性」の発見と病気の程度を理解するのに役立ちます。心雑音が聞こえ始めた中高齢のワンちゃんにオススメいたします。

●腎機能検査(犬猫;SDMA)

オススメ度:犬;★★☆、猫;★★★

腎機能検査は腎臓の機能低下をみつける検査です。中高齢になると腎臓の機能が低下してきますが、それを早めに発見することが出来ます。特に中高齢のネコちゃんは腎機能が低下していることが多いのでオススメいたします。

●甲状腺ホルモン検査(犬猫;サイロキシン)

オススメ度:★★☆

サイロキシンは甲状腺ホルモンの過剰や低下をみつける検査です。中高齢のワンちゃんでは甲状腺ホルモンの低下をみつけることがあります。中高齢のネコちゃんでは甲状腺ホルモンの過剰をみつけることがあります。ワンチャンネコちゃんで年齢よりも元気がない、逆に元気すぎるような場合はサイロキシン検査をオススメいたします。

●ワクチン抗体価検査(犬;CDV,CPV2,CAV1、猫;FCV,FHV1,FPV)

オススメ度:★☆☆

ワクチン抗体価検査は混合ワクチンの効き目をみる検査です。抗体価が下がっていたら混合ワクチンを接種する必要があります。混合ワクチンの接種回数を少なくしたいお家の方にオススメいたします。

●猫ウイルス検査(猫;FIV抗体、FeLV抗原)

オススメ度:★☆☆

猫ウイルス検査は猫エイズウイルス、猫白血病ウイルス感染の有無を調べる検査です。感染時期と検査時期について調節が必要なのでご希望の方は事前にご相談ください。お家のネコちゃんが感染しているかどうか知っておきたい方にオススメいたします。

 

いかがでしょうか。

この記事を参考にしてお家のワンちゃんネコちゃんにあった血液検査のオプションを選んでください。

選びきれない時は検査予約の時に「当日相談したい。」とおっしゃってください。


それでは
お家の子に幸せが訪れますように。

 

つなしま動物病院で行っている健康診断セットについては→こちら

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