またまた話はパ・リーグからそれる。独立リーグとは数年前に社会人チームの減少から野球を続けたいプレーヤーの受け皿と育成を主題とし立ち上げられた。現在 四国 北信越 関西と分布されている。昨日日刊スポーツの一面にある記事がのった。(元阪神桜井 独立リーグ入団へ)桜井広大。PL学園から阪神に入団し未来の四番バッターとして2007年に頭角を表す。数年間そこそこに働いたが昨年自由契約となった。トライアウトをうけるもオファーなく現役にこだわり続けていたとこに香川オリーブガイナーズから誘いがあり入団の方向に進むそうだ。少々疑問を感じる。独立リーグは若手育成の場所でありNPBの天下り場所ではない。仮に桜井が打ちまくっても12球団は獲得に動くだろうか。怪我が原因で退団した28歳のプレーヤーが再びカクテル光線を浴びる確率は極めて低い。夢を追うのは素晴らしい。しかし現実はどうだろう。元阪神という肩書で就職先を探すほうがまだ夢があると思う。独立リーグの給料は15万ぐらいと聞く。一度は月収100万レベルで暮らした人間が対応できると思えない。さらに驚くのが同僚の杉山も北信越リーグに入団するらしい。年末の特番で見たのだがなんと彼は妻帯者だ。家族の為に夢よりも現実を見るという発想はないのであろうか。どうしても野球がしたければ働きながらクラブチームにでも入ればいいと思う。大きなお世話覚悟で言うが無謀としか思えない。トライアウトでオファーがなかった時点で諦めるべきである。テレビで杉山の携帯が鳴ったあと独立リーグからであると知ったときの奥様の渋い表情が印象に残る。獲得するほうもするほうもだ。元阪神のプレーヤーの入団でどれほどの需要があるかは知らないが若手育成という基本理念からズレている。見るほうも天下りの選手がもがく姿を見たがるとは思えない。プロ野球で輝くプレーヤーは一部だ。ましてや継続して野球の世界を職務にする人間もしかり。そうは思うものの夢を目指す者を全否定するつもりはない。両選手には頑張ってもらいたい。