球界の盟主へ | 田淵幸一のブログ

田淵幸一のブログ

ブログの説明を入力します。

西武グループ総帥 堤義明はライオンズ創設にあたり読売巨人軍を常に意識し球界をリードするポジションをモチーフとしていた。そして今まさにライオンズと巨人軍が日本シリーズで激突するという最高の舞台が整ったのである。ライオンズは動員においてもパ・リーグを牽引する人気球団。セパによる盟主争いとも言えた。開幕は西武が松沼博久 巨人が江川。江川卓とライオンズには深い因縁がある。1977年ドラフトで西武前身のクラウンライターライオンズは一位指名権利を得ると無謀にも巨人一辺倒で逆指名していた江川を指名した。しかも指名権利二番目が巨人であっただけに周りはうろたえた。クラウンは江川指名を見送ることはパ・リーグの権威に関わると果敢にも指名に踏み切ったのである。江川は浪人して次年度ドラフトを待つ。その間にライオンズは西武グループに買収された。クラウンの中村オーナーは堤にライオンズには江川獲得権利があることをセールスポイントにしたと噂される。さらに西武グループによる江川獲得作戦を恐れた巨人軍はオーナー会議でクラウンから西武への譲渡に関しては江川獲得権利は移行しないことを条件としたそうである。その後江川はゲリラ的に巨人と契約。怒った西武グループは読売新聞を西武鉄道売店はおろか関係部所からすべて排除した。その江川卓がついにライオンズと相対するべき時がきたのだ。田淵さんを初めライオンズナインは燃えた!晴れ渡る西武球場。先制したライオンズ。二回裏も江川に襲い掛かる。追加点をあげランナー二人。田淵さんが打席に入った。デッドボールによる欠場以来この時を待ちわびていた田淵さん。江川の投じたストレートを左中間スタンドに叩きこんだ!シリーズ第一号はやはりこの男!絵になる千両役者 田淵幸一だった!ライオンズは勝利をものにする。さらにシリーズは次々とドラマを演じてゆくことになる。