あなたはどんなタブレット端末に興味がありますか?
今回もタブレット端末に関するニュース、皆さんの質問・回答をお届けします。
あなたの疑問解決のヒントになればいいのですが。
"ドコモの冬モデル(スマートフォン)は全機種がLTEに対応した" 2012年も、残すところあと3日となった。と同時に、年明けにスタートした本連載も、ちょうど1年間続いたことになる。読者の方々にお礼を申し上げたいとともに、来年にもぜひご期待いただきたい。この連載では、モバイル関連の注目ニュースを2週間に1度のペースで振り返っている。内輪の事情になってしまうが、連載開始前は「1週間だとニュースが十分ない可能性もあるため、2週間のまとめがちょうどいいのでは」と考えていたためだ。
【石野純也のMobile Eye(2012年総括編):ネットワークの進化/7インチタブレットの台頭/スマホ向けサービスの拡充】
しかし、ふたを開けてみれば、その心配はまったくの杞憂だった。2012年は、インフラの刷新と端末のスマートフォンシフトが同時に進んだこともあり、例年以上にモバイル業界の動きが激しい1年だった。むしろ、ニュースが多すぎ、選別が難しい週も少なくなかった。今回の連載は、2012年の締めくくりとして、その“激動の1年”をいつもの体裁で振り返っていきたい。
●インフラの刷新が進んだ2012年、秋にはKDDIとソフトバンクもLTEを開始
モバイルの根幹とも言えるネットワークが、大幅に進化した1年。2012年はまさに4G時代の幕開けと言える1年だった。NTTドコモは2010年に「Xi」としてLTEをサービスインしていたが、スマートフォンに初めて対応したのが2011年のこと。2012年夏モデルでは7割程度が、冬モデルはスマートフォンの全機種がLTEに対応した。当初はバッテリーの持ちに不満のあったLTE端末だが、チップセットの世代が上がり、そうした問題は徐々に解消されつつある。もちろん、実際に使ってみるとまだまだ十分とは言えないが、大きく改善が進んだことは間違いない。
そのドコモは、冬モデルの発売と同時に、1.5GHz帯の15MHz幅(×2)を用いることで、LTEの速度を下り最大100Mbpsに高速化させた。下り最大100Mbpsの通信が可能な地域はまだ限られるが、同時に都市部でも5MHz幅でサービスを開始している。他社に先駆けてLTEを導入してきただけあって、Xiの契約数も800万を超えた。一方で、都市部を中心にスループットの低下も目立っている。周波数を上手くやりくりしながら、体感値を改善していくことが、ドコモにとっての課題と言えそうだ。
対するKDDIは前半をWiMAXで、後半をLTEで戦ってきた。夏モデルはAndroidスマートフォンが5機種とやや手薄になっていたのも、LTE導入を控えてのことだ。
当時、代表取締役社長、田中孝司氏が「(LTEの始まる)秋冬はガツンと行きます」と述べていたとおり、KDDIの攻勢は9月に発売された「iPhone 5」から始まった。iPhone 5発売に先駆け開催された会見では、「高速CSフォールバック」やバッテリーの持ちをよくする技術を披露。LTEでのテザリングも解禁し、iPhone 5の話題性と相まって、大きな反響を集めた。
一方で、エリアの広さとスループットの高さを両立しているのが、800MHz帯および1.5GHz帯に対応しているAndroidだ。ネットワークは原則として10MHz幅で構築されており、2012年度末の実人口カバー率は96%に達する見込み。対応端末は9機種も用意された。そのLTEは、2013年度以降に112.5Mbps化を実現する。ドコモと同様、一部の地域を15MHz幅化するためで、2013年は“LTEの高速化”もキャリア間の競争軸になりそうだ。
ネットワークの進化という点では、ソフトバンクに関する話題も尽きなかった。同社は7月に900MHz帯を利用したHSPA+のサービスを開始。発売済みの「新しいiPad(第3世代)」や「iPhone 4S」などが、この周波数に対応。夏モデルも「全機種プラチナバンド対応」をうたい、代表取締役兼CEOの孫正義氏も基地局を「一般常識の3倍、4倍のスピードで設置していく」と語っている。
この900MHz帯は、LTEの開始にあたっても重要な役割を果たしている。上で述べたとおり、iPhone 5のLTEは2GHz帯のみとなるため、ソフトバンクは既存の3GをLTEに移行する作業が必要になる。この受け皿になるのが、900MHz帯というわけだ。2012年度末までに2GHz帯のLTEだけで実人口カバー率91%を実現できるのには、こうした背景がある。さらに、ソフトバンクは1.7GHz帯を持つイー・アクセスを買収する。順調にいけば春には、イー・モバイルのブランドで展開するLTEも、ソフトバンクのiPhone 5で利用できるようになる見込みだ。こうしたネットワーク側の準備が整い、KDDIに対抗する形でソフトバンクもテザリングを解禁した。
Androidは、Wireless City Planningのネットワークを借り、AXGPに対応する。こちらはエリアがネックだが基地局が高密度で設置されており、スループットも高い。ただし、現時点では対応機種が他社(のLTE対応端末)に比べて少ない。周波数が高いため、屋内でのエリア展開も今後の課題になりそうだ。
●7インチタブレットが注目を集める、iPad miniも登場
“7インチ”も2012年の注目ワードと言えるだろう。火付け役となったのは、Googleが発売したエイスース製の「Nexus 7」。OSにAndroid 4.1(当時、現在は4.2)を採用し、1万9800円という低価格が話題を呼んだ。
7インチタブレットと呼ぶには少々微妙なサイズだが、11月2日には7.9インチのディスプレイを搭載した「iPad mini」も発表された。Wi-Fiモデルはわずか308グラムと片手で持てる軽さで、ほかのAndroidタブレットとは異なる4:3というディスプレイの比率も特徴だ。解像度こそ1024×768ピクセルと、Retinaディスプレイ搭載モデルよりは低いが、iPad向けのアプリがそのまま動くのもiPad miniの魅力と言えるだろう。
タブレットの小型化、軽量化が進んだことで、キャリアにとっても扱いやすい分野になった。10インチ前後のタブレットは、家庭内など固定の場所で使うことが想定されており、3GやLTEなどのモバイル通信が必ずしも必要ではなかった。その結果として、KDDIの田中社長も決算会見の席で、次のように発言している。
「10インチはWi-Fi版が8割ぐらいの数値。もう少し小さな7インチぐらいになると、Wi-Fi版が4割ぐらいに下がる。小さい方が外で使う確率が上がるということ。テザリングができるスマートフォンとセットになると、『Wi-Fi版でいいじゃないか』とおっしゃる方もいて、たましか使わないのであればそのとおり。ただ、7インチをよく使うという観点でいうと、いわゆるセルラー付きのタブレットが出ていくと思っている」
屋外に持ち出して使いやすい7インチ台のタブレットは、モバイル通信との相性もいいというわけだ。実際、これまでiPadを取り扱ってこなかったKDDIも、iPad miniから販売を開始。iPhoneと同様、iPadもソフトバンクとKDDIの2社から選択できるようになった。
もちろん、7インチタブレットはこの2機種だけがすべてではない。この分野に早くから注力していたのが、Samsung電子だ。同社の「GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E」は、ドコモの秋モデルとして発売された。ドコモも7インチタブレットの拡大には積極的で、GALAXY Tab 7.7 Plusのほかにも、秋モデルにはNEC製の「MEDIAS TAB UL N-08D」を取りそろえている。こちらの端末は、ボディにカーボンファイバーを使用し、249グラムという重さを実現している。同じくドコモは、春にも7インチでNOTTVやおサイフケータイなどにまで対応した「MEDIAS TAB N-06D」を発表している。ただし、売れ筋のNexus 7やiPad miniは、性能以上に価格が非常に安い。ここに、他社のタブレットがどのように対抗していくのかも、2013年以降の注目ポイントと言えそうだ。
また、現時点での売れ行きを見ていると、10インチタブレットと同様、7インチタブレットもやはりWi-Fiモデルに人気が集中しているように見受けられる。モバイル通信対応タブレットを今以上に普及させるには、2枚のSIMカードで決められた1回線ぶんのデータ量を分け合えるようにするなど、2台持ちに対するキャリア側のさらなる工夫が必要だ。LTEの開始に伴い、各社とも7Gバイトや3Gバイトの制限を導入した。であれば、そのデータ通信を2台で分け合って使いたいと考えるのは自然なことだ。こうしたニーズに注目した、MVNOのSIMカードも販売されているが、MNOである大手キャリアの対応も期待したい。
●スマートフォンで“何をするか”が明確になった1年
ネットワークや端末が進化し、それらが普及するのに伴って、スマートフォン上のサービスが注目されるようになった。これも、2012年の特徴の1つと言えるだろう。中でも、1年で大きくユーザー数を増やしたのが、NHN Japanが運営する「LINE」だ。メッセージのやり取りが吹き出しで表示されるユーザーインタフェースや、選択するだけで感情を的確に説明できるスタンプなどが受け、2011年からユーザーを徐々に増やしていった。
一方で、キャリアのネットワークに与える負荷も、日増しに大きくなっていった。ユーザーIDを第3者が運営する掲示板などで交換し、出会い系のツールとして使われることも問題視されている。こうした状況の中、NHN Japanは7月にLINEのプラットフォーム化を発表。ゲームや占いといったコンテンツに加え、SNS風のタイムラインなども導入している。
KDDIとの提携が発表されたのも、このときだ。両者の狙いは明確で、通信量の削減や、出会い系対策などで協力を図っていく。この成果は、12月に行われたLINEのアップデートで現れた。au向けのLINEは、初期設定で「IDの検索を許可」がオフになっており、オンにするためには年齢認証を行う必要がある。保護者名義での契約もあるためキャリアの年齢認証だけが万全とは言えないが、ID検索が無条件で開放されていたときよりは問題も減るはずだ。同様の仕組みはドコモやソフトバンクも持っているため、他キャリアへの拡充も期待したい。
「Amazon」をはじめとする電子書籍ストアが正式に日本で始まったのも、2012年のこと。海外勢に先行してサービスを開始していたシャープの「GALAPAGOS STORE」も、8月にはiOSに対応した。また、音楽配信については、定額で聞き放題の“サブスクリプション型”も広がりつつある。7月にはソニーが「Music Unlimited」のサービスを開始。KDDIも、「LISMO unlimited」をiOSに対応させた。
また、ラジオ型で定額の聞き放題サービスも充実し始めている。KDDIの「うたパス」はその一例。ドコモも夏モデルの発売と同時期に、「MUSICストア セレクション」をスタートしている。映像系のサービスでは、ドコモの「ビデオストア」の人気が高い。ユーザー数はすでに300万人を超え、人気のサービスに成長した。対するKDDIは「ビデオパス」を夏に開始。ソフトバンクも冬春モデルと同時にエイベックスと合弁会社を作り、映像配信サイトの「UULA」を立ち上げている。
サービスという点では、「マップ」への注目度も例年になく高かった。きっかけは「iOS 6」のApple製マップ。6月のWWDCで大々的に発表された新マップだが、Googleマップのデータを使っていた以前のものと比べ、クオリティは大幅に下がってしまった。基本的なスポット検索やルート案内ですら使い物にならず、当時筆者の抱いていた懸念が的中してしまった格好だ。
Googleが満を持してiPhone版「Google マップ」をリリースしたのは、12月に入ってからだ。iPhone版Googleマップは、従来のiOS版マップとも、Android版Googleマップとも異なるユーザーインタフェースを持ち、軽快な操作感も相まって非常に使いやすい。今までiPhoneではできなかった、Googleアカウントによるマルチデバイス対応も可能になった。
こうして振り返ってみると、2012年は、ネットワークも、端末も、サービスも、バランスよく進化した1年だった。とは言え、国内のスマートフォンの普及率はまだ3割前後。2013年に勢いが止まることはないだろう。一方で、通信障害やウイルスアプリなどの問題も、スマートフォンの普及で顕在化した。初心者層の移行が増え、キャリアショップの混雑も以前より目立つようになっている。その意味で、2013年は今年以上に各社の手腕が試される1年になりそうだ。
[石野純也,ITmedia]
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夏モデル発表――サービスに注力するKDDI/“使い方”で選べる新機種をそろえたドコモ料金最強、ネットワーク最強、端末の機能も数カ月先行――KDDI田中社長らが語る「iPhone 5」と「LTE」「LTE」「端末」「サービス」から読み解く携帯3キャリア“冬の陣”ツイート!function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0];if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src="//platform.twitter.com/widgets.js";fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document,"script","twitter-wjs");コメント0
http://news.livedoor.com/article/detail/7275008/
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jamfourthさん
タブレット端末を購入するとき、何を重視しますか?
補足「画面のデカさ」とか「端末の厚み」とかは重視しませんか?
ベストアンサーに選ばれた回答
sybog_009さん
やはり、何に使うかでしょう。
ハイビジョンなどの動画再生を主に使うならTOSHIBA製品でしょうし、自分が何に重きをおくかですね。
捕捉読ませていただきました。私はタブレット端末機を買う時、用途に別にiPad、docom.GALAXY.sc-01D
お風呂塲でも使えるパナソニック製のSV-ME1000を買いましたから。
欲しければその都度買い換えます。だからあまり重視しません。
追記、回答者さんのlunlunupさん、今時タブレット端末機で純粋なMade in Japan のものなどありません。
設計は日本のメーカーでも作っているのは中国、韓国、フィリピン、マレーシア、などで作っています
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1191747291
※この記事の著作権は配信元に帰属します。
<プレスリリース>三井化学、台湾プラスチックス社と合弁会社設立契約を締結
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121228-00000010-maibz-ind
いかがでしたか?
では、また次回。