伊藤篤さんの初個展が昨日で終了いたしました。
伊藤さんは現在58歳。4年前に全く0から絵を描き始め、最初だけ絵画教室で油絵の手ほどきを受けただけで、あとはお一人で独自の感性でこれまで描き続けてこられました。
ただ描かれる量が半端なく、これまで既に300枚は超えておられます。
そして今回その中から28点を選んで、勇気を出して初個展に挑戦されたものです。
わずか4年での初個展、挑戦という言葉がぴったりです。
昨年個展の相談を受けたのですが、それまでも厚展、東光会の小品部門にも応募をされ入選をされておられ、作品も見たまま丁寧にきれいに描くという初心者特有の絵でなく、独特の雰囲気のある絵ですので、反対をするどころか後押しをさせていただきました。
いざ個展が始まり、画廊に人が入ってくると伊藤さんは応対するどころか、こちらの画材売り場の方へ逃げてきていました。聞くと、恥ずかしくて緊張してダメなんですとのことでした。
それではだめなので、お話して感想を聞くことが為になるからと申し上げ、だんだんとお話が出来るようになりました。後半には見違えるほど元気に来場者とお話しをされるようになられました。
それも、来場者の多くの方が作品に対してとても高い評価の感想を述べられるので、少し自信につながったのだと思います。過信は良くありませんが、自信は人を強くする力があります。
今回は初個展ということで、額代がかなりかかりましたが(スミマセン)、次回からは額代がかからないので、来年も個展を開こうかなとおっしゃっていました。
楽しみにしています。