鳥インフルエンザと新型インフルエンザ
「宮崎県で鳥インフルエンザが発生し、高病原性ウイルスと確認された」
というニュースがやっていたので、これらの意味について簡単に調べてみました。
インフルエンザウイルスは、ウイルス内部にある遺伝子(RNA)を囲んでいる
タンパク質のタイプにより、「A型、B型、C型」の3種類に分類されます。
この中で、とくに病原性が高いのはA型で、これ以降はすべてA型の話です。
インフルエンザウイルスは球形をしていて、表面には、2種類の突起=スパイクがあります。
←こんな感じ
2種類の突起は下の説明の通りで、これで感染能力が決まります![]()
・赤血球や細胞の表面にとりつくための突起「ヘマグルチニン HA」
・細胞表面から離れるための突起「ノイラミニダーゼ NA」
HAは16種類、NAは9種類あって、それぞれの種類により型が分類されます。
ヒトでは、HAはH1、H2、H3、H5の4種類、NAはN1、N2の2種類が確認されていて
たとえばソ連風邪はH1N1型、香港風邪はH3N2型です。
鳥では、H1~H16、N1~N9のすべてが確認されています。
鳥インフルエンザは、病原性の強さにより、低病原性と高病原性に分けられます。
・低病原性(弱毒型):咳や鼻水、目やに、産卵低下、無症状など。H5やH7以外。
・高病原性(強毒型):ほぼ100%死亡。H5型やH7型(H5やH7でも低病原性のものもある)。
ヒトにも感染するH1N1などは、呼吸器上皮と腸管のみで感染が起こるので
(高熱や関節痛などの全身症状は、ヒト自身の防御反応によるもの)
感染部位が限定され、病原性が低いです。
しかし高病原性のH5N1型などは、全身の細胞で感染が起こるために
全身で細胞の壊死などが起こるため、致死率が高いです。
香港などの、鳥と接触する機会が多い一部の地域では
この高病原性の鳥インフルエンザが人間に感染し、死亡した例も報告されています。
ただしこれは、あくまでも鳥インフルエンザであるために
鳥からヒトに感染することはあっても、ヒトからヒトに感染することはありません。
しかし...
もし、高い病原性を持つ鳥のH5N1型が、ヒトからヒトにうつるように変異した
「新型インフルエンザ」が出現したとしら、
もともと病原性が高い+新型のためにまだ誰も抗体を持っていない
ので爆発的に感染し、多数の死者が出るのではないか、と懸念されています。
ちなみに、毎年行われているインフルエンザの予防接種は
「A香港型、Aソ連型、B型」に効果があるものなので
新型インフルエンザには効果はありません。
新型インフルエンザが発生しないといいなあ![]()
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((((((ノ゚⊿゚)ノ