こんばんは。

今日ご紹介するのは、
花綱(ガーランド)模様のプレートとティーカップです。



食器に心癒されて-ルイ15プレート



食器に心癒されて-ルイ15CS


花綱模様がとてもやわらかくて優雅です。


これは、以前フランスに旅行に行った時、
パリのベルナルドのお店で購入しました。


ロワイヤル・ド・リモージュ社
Ancienne Manufacture Royale de Limoges
の作品です。

ロワイヤル・ド・リモージュ社は、
リモージュで1771年に初めて磁器を焼き始めた
「リモージュ磁器製作所」に由来する窯で、
ルーブル美術館などが所蔵する、
歴史的作品の復刻を許されているそうです。
今は、ベルナルド・グループとのこと。


このデザインのオリジナルはセーヴルの1757年の作品です。
ルイ15 Louis XV という名前がつけられています。

窯印には、フォンテーヌブロー城のためのサービスと記されています。



食器に心癒されて-ルイ15窯印


実は、先日の東京プリンスホテルの骨董ショーで、
なんとセーヴルのオリジナルのプレートを見ました。
「これがオリジナルなのかあ…」と、
250年の昔にに想いをはせることができました。


カップの形は、オリジナルとは違うようです。

カップの底にも模様が。



食器に心癒されて-ルイ15カップ


プレートも、ゆったりとした金彩と花綱模様が美しく、
見ていると、なんとも優雅な気持になります。



食器に心癒されて-ルイ15プレート右


ピンク一色で描かれた模様がきれいです。

中央には、ルイ15世の Lを二つ重ねたデザインが。



食器に心癒されて-ルイ15プレート左


250年前のデザインを、復刻して製作する。
美しいデザインを大事にする気持ち、すごいなあと思います。


250年の間、世界ではいろんなことがあり、
食器にしても、かつてたくさんのものが作られ、
たくさんのものがその役割を終えて消え、
また新しい素敵なものがたくさん作られ。


そうした時間の流れの中にあって、
長い時を経て、また同じデザインのものが作られる。
美しいものって、すごいなと思います。



ちなみに、5/27金~29日まで、
新宿でアンティークフェアが開催されます。

HP → 
楽しみです。




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こんばんは。

今日は、アンティークのティースプーンを2本ご紹介します。



食器に心癒されて-スプーン松明


銀のスプーンは、場所を取らず壊れる心配がないので、
気がつくと、一本ずつ気にいったものを集め始めていました。


中には、不思議なデザインのものがあります。



食器に心癒されて-スプーン松明柄アップ


このスプーンには、松明に羽の模様。
柄には棕櫚(しゅろ)の葉っぱでしょうか。


裏の、柄とボウルのつなぎ目のあたりには、
輪とリボン。(見えにくいですが…)



食器に心癒されて-スプーン松明裏


アンティークやさんなどで銀器や陶磁器をみていると、
どうやら西洋の工芸品によく使われる模様があるようなので、
その歴史や意味に興味を持つようになりました。


西洋の文様に関する本を調べてみると、
それぞれの文様には意味があるのですね。


ヨーロッパの文様事典 (みみずくアートシリーズ)/著者不明
¥3,150
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もう一本、全体にマットな金メッキが施されていて、
柄には細かい模様が細工されています。



食器に心癒されて-スプーン金マット


こちらの柄には、角に果物が盛られている模様。


食器に心癒されて-スプーン金マット柄


「コーヌコピア」と言い、
豊穣の女神コーヌコピアに
ささげられた角が由来なのだそうです。
ウェッジウッドに、この名前のシリーズがありますね。


先ほどのスプーンにもありますが、
柄には扇のように広がった形の葉っぱの模様。
これはパルメットといい、
棕櫚の葉っぱに由来するデザインとのこと。
棕櫚の葉っぱは、季節による落葉がなく、
毎年新しい葉をつけることから、
繁栄を意味するそうです。

そして柄にはやはり繁栄を意味するブドウのデザインも。


柄の裏には、杖と2匹の蛇の模様。


食器に心癒されて-スプーン金マット裏


これは、ケーリュケイオン
(またはカドゥケウス)といい、
ギリシャ神話のヘルメスが持つ杖で、
商業の紋章として用いられるそうです。
杖の上の翼は、ヘルメスの翼だそうです。


ちなみに、医療の紋章である「アスクレーピオスの杖」は、
本来、杖に一匹の蛇がまきつく模様ですが、
2匹の蛇がまきつく模様も
メディカル・カドゥケウスという名で、
医療の紋章としても使われているようです。


西洋の文様、ほとんど知りませんでしたが、
いろんな意味と歴史があるのですね。


小さなスプーンに、
西洋美術の長い歴史にいざなってもらいました。

こんにちは。
週末に記事を書くことができず、少し遅れての更新です。


今日ご紹介するのは、銀のバターナイフです。



食器に心癒されて-バターナイフ


朝食でバターナイフを使うことが多いので、
骨董屋さんや骨董市に行くと、
どうしても見つけるぞ、というわけではないけれど、
いつもなんとなく、いいバターナイフはないかなと探していました。


しかし、これは、というものがなかなかなく、
長いこと、私の骨董めぐりにおける
「いいものがあれば欲しいアイテム」のままでした。


先日の東京プリンスホテルの催事で、
ようやく、「あ、これは」というバターナイフに出会いました。

(ちなみに、「こういうものは出会いですから」というセリフ、
骨董屋さんからよく聞きます。)


柄の細工がとても細かくていねいで、
全体の大きさも、少し大きめで豪華な印象。



食器に心癒されて-バターナイフ柄



食器に心癒されて-バターナイフ柄アップ


アメリカのもののようです。
A.Stowell & CO.と刻印があり、
ボストンで1865年から1904年まで存在していた工房?で、
これは1900以降のもののようです。



食器に心癒されて-バターナイフ刻印


アメリカのものだと思ってみると、
イギリスのものより、おおらかで細工がふんだんに施されている気がします。

フランスのもののように柄の裏も細工があり、



食器に心癒されて-バターナイフ柄裏


刃とのつなぎ目の部分の細工もていねいです。



食器に心癒されて-バターナイフつなぎ目


アメリカの銀器のことは全然知らないし、
19世紀から20世紀にかけてのアメリカの様子なども知識がないので、
いったい、どんな状況の中、どんな人が使っていたのか、
このバターナイフをきっかけに、ちょっと興味がわいてきました。


たまたま、先日ふと買った、
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の解説を読んだら、
この曲、1875年、ボストンでの初演で大成功をおさめた、とのこと。
そんな時代にボストンにあったバターナイフなのですね。
(ちょっと時期がずれていますが・・・)