原水爆禁止2012年世界大会-広島⑦ | アニ・トレ!

原水爆禁止2012年世界大会-広島⑦

 かなり日にちが空いてしまいました。あせる

 8月6日に開催された原水爆禁止2012年世界大会・広島大会閉会総会

 8月19日の記事の続きです。これで、このタイトルの最後にしますので、いつもより増ページ!(Σ\( ̄ー ̄;)ページ設定ないから!)

 じゃぁ、増文字!(Σ\( ̄ー ̄;)見にくいわ!)

 ということで、長いです。汗


※掲載した写真の中で、一般の方の顔が鮮明に写っているものは、加工をしています。あらかじめご了承ください。


アニ・トレ!-閉会総会②

 被災地からの訴えが終わったところで、再び海外代表からの報告がありましたので、その一部を紹介します。


我らグアム人組織担当 カラ・フローレス・メイズさん

 「我らグアム人」は、沖縄からグアムへの海兵隊移転について啓蒙活動の中心を担ってきました。

 移転は私達の共同体を壊し、私達を自由から遠ざけます。

 グアムは、米国防総省が島の28%を管理していますが、その大部分が農業や漁業に最適な土地です。

 先住民のチャモロ族は、17万人の人口のうち、約39%を占めています。

 チャモロ族を含め、グアム住民の多くはアメリカ市民ですが、グアムは編入されていないアメリカ領土。つまり、アメリカの一部でありながら、何の恩恵もありません。

 グアム選出の議員は、米議会で投票権がなく、憲法上のいくらかの法措置以外は米議会が全てを決定しています。


 グアムにはアンダーソン空軍基地とグアム海軍基地という世界で最も重要な2つの基地があります。

 この2つには、70億ドルの経済価値があります。

 一方、グアム政府は国民への十分な公教育や医療の提供に四苦八苦しています。

 グアムの公的医療制度は、医療機関の収容不足、資金調達、連邦政府からの資金援助の削減などで苦労しています。

 42校の公立学校全てが低所得者向けです。


 2009年11月、米国防総省はグアムの米軍基地の大幅増強計画を発表しました。

 この計画は、原子力空母のための70エーカー以上の珊瑚礁を破壊し、2000エーカー以上の森林と動植物生息地を破壊します。そして、ミサイル防衛システムの配備、8000人の海兵隊員とその家族の普天間基地からの移転などを含みます。

 軍備増強は、グアムの環境・文化・生活の質に取り返しのつかない打撃を与えるでしょう。

 国防総省は、当初この計画実施の総額を低く見積もっていました。

 連邦政府説明責任局の報告では、実施総額が約240億ドルで、国防総省の見積額の2倍以上です。

 このお金を基地の外に投資すれば、グアム社会は大きく変わるでしょう。その一部だけで、医療・教育・育児などへの投資が可能になります。


 今年、2006年日米両政府合意の計画見直しが行われ、グアムの兵力増強は普天間基地の閉鎖と切り離されました。このことで、日本政府には即金での負担を求めています。

 グアムの基地再編が普天間問題と無関係なのに、なぜ日本政府は30億ドル以上も負担するのでしょうか?

 グアムの新基地から、沖縄や日本の人々はどのような利益を得るのでしょうか?

 (日本政府が支出する)30億ドルは、海兵隊用の映画館・兵舎・ボーリング場などを建設するのではなく、日本国民のための病院・学校・道路などに使うべきだと思います。


アメリカフレンズ奉仕委員会ニューイングランド事務所責任者 ジョセフ・ガーソンさん

アニ・トレ!-ジョセフ・ガーソンさん

 皆さんから、私の国がどのような苦しみを与えてきたかを教えられました。

 国際会議で、児玉三智子さんの被爆証言や韓国・グアム・フィジー・ベトナム・フィリピン・ロンゲラップ代表の鋭い感性と勇気ある発言を聞いて、涙を抑えられませんでした。

 皆さんは、攻撃され抑圧されながらも抵抗を続けています。私は、アメリカに帰って人々を組織するのに必要な知識と元気と絆を皆さんから得ることができました。今の私があるのは、皆さんのおかげです。


 オバマ政権は、衰退しつつあるアメリカが今後50年、世界の指導者であり続けられるよう懸命になっています。

 彼の外交・軍事政策の優先課題は、基軸をアジア・太平洋に移し、中国の台頭を抑え、ペルシャ湾で覇権を維持し、中央アジアで基地を増やし、イスラム過激派テロリストを打倒し、アメリカの核軍備を近代化することです。

 先制攻撃ドクトリンに固執し、核兵器関連支出を増やし、核兵器廃絶交渉の開始を拒否しています。


 もっとひどいのは、共和党大統領候補のロムニーです。

 富裕層のための階級闘争を仕掛け、不誠実で狂信的な宗教者ですが、大統領選挙で当選するかもしれません。

 ロムニーの外交政策顧問は、ブッシュ時代の新保守主義の強者揃いです。

 ロムニーは、新START条約に反対しました。

 そして、中国政府を当面の体制だと評しています。

 太平洋でのアメリカの基地増強を主張し、日本や韓国など同盟国の軍事力強化を強く求めています。

 ロムニーは、北朝鮮の核兵器施設の解体を公約していますが、これは北朝鮮政府にすると宣戦布告に聞こえるでしょう。

 また、イラン攻撃をも主張しています。


 近年、私達の運動にはいくつかの勝利がありました。

 オバマのプラハ宣言、米兵のイラク撤退、アフガン駐留米兵の削減、NPT再検討会議の際に私達が開催した国際会議などです。NATOサミットに対抗した市民サミットも開催しました。

 原水協の署名運動に加えて私達の最も重要な任務は核をめぐる議論を創造的に見直すことでしょう。

 オキュパイ運動がかかげる「1%と私達こそ99%」のように、議論の切り口を刷新してこそ政治を変え、不正義を暴き、人々の力を引き出すことができます。

 それは、核による人類滅亡に470億ドルを使うのか、雇用・住居・食料・教育・医療に使うのかという「生か死か」に焦点を当てることかもしれません。


 国民の考え方を転換させるのは次世代のガッツある活動家たちです。

 彼らなら、「生きているうちに核兵器を廃絶することは無理ではない!」と、オバマやロムニーと対決できるでしょう。

 最初の被爆国日本や各国の人々が、熱意とリーダーシップを発揮してアメリカなどの核保有国を包囲し、孤立させ、「廃絶せよ!」と立ち上がってこそ、私達は勝利できるのです。

 詩人、峠三吉は、「私につながる人間をかえせ」と強く歌いました。

 私達はそれ以上のことができます。

 核兵器廃絶、平和・自由は粘り強く創造力を駆使し、思いやりのある行動を通して私達が人間性を取り戻してこそ実現できるのです。

 私達は必ず勝利します。

 ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャ、ノーモア・フクシマ。


 このほか、核兵器禁止世代(BANg)からも発言がありました。


 海外代表からの報告に続いては、国内の青年から決意表明!

 愛知県平和委員会青年学生部からは、4年前から、愛知県内に住む被爆者から被爆体験をきき、その様子を撮影して映像で残していくこと、被爆者と対話することで現在の状況や抱えている問題を聞き、支援策を考える「被爆体験ききとりプロジェクト」に取り組んでいることが報告されました。

 そして、核兵器がどれだけ非人道的な兵器なのかを知るためには、被爆者の話を聞くことが重要と訴え、このプロジェクトで作成したDVD(英語の字幕付き)が海外代表の方に贈られました。


アニ・トレ!-沖縄県

 沖縄平和行進通し行進者団長からは、沖縄をめぐる情勢を報告。

 普天間基地の早期無条件閉鎖・返還を求め、名護市辺野古への新基地建設に反対する沖縄県民の総意を、日本政府はないがしろにしていること。

 在沖海兵隊は墜落事故が相次ぐ欠陥機MV-22オスプレイを7月に強行配備することを計画したものの、県民の強い反対で10月に延期されたことが訴えられ、「このような欠陥機が日常的に全国の訓練区域を飛び交えば、県民・国民は常に危険にさらされることになり、断じて許すことはできません!」と強く訴えられました。

 また、沖縄県では、全ての自治体議会からオスプレイ配備反対の意見書や決議が出されていること。6月17日に市の主催で開かれた宜野湾市民大会には5000人以上が参加したこと。6月10日の沖縄県議会選挙では、アメリカに従属する日本政府と自民党・公明党に対する県民の怒りが爆発!民主党は惨敗し、野党が県議会の過半数を維持したことが報告されました。

 台風の接近で、オスプレイ配備に反対する県民大会が延期されたものの、この大会には県知事、全ての市町村長と議長が参加し、県内全ての団体が参加表明するというまさに「オール沖縄」でのぞんでいたことを紹介。

 「普天間基地の即時閉鎖・撤去!、新基地建設NO!、MV-22オスプレイ配備NO!」のオール沖縄の声と、核兵器廃絶という世界人民の願いと、原発ゼロの運動を大きく広げ、日米両政府に突きつけようではありませんか!と力強く訴えられました。


 核兵器なくそう広島青年実行委員会からは、原発の実相や平和活動をたくさんの方に知ってもらいたい、自分達も楽しく活動したいという思いで原爆パネルの展示や「ピースフェス2012」の実施、オリジナルピースバッジの作成、国民平和大行進に県内通し行進者を出すといった活動を紹介。

 2003年から取り組んでいる青年分科会「青年の広場-学習・交流と被爆者訪問」では案内人を担い、参加者からは「今まで怖くて聞いたり考えたりしないようにしていたけど、目を背けてはいけない。人の命や生活が大事にされる社会を作っていきたい」という感想を寄せられたことが報告されました。

 これからも被爆者の証言を聞き、生き方を学びながら核兵器の非人道性を伝えること、全国・世界の非核の流れと連帯し、核兵器全面禁止条約の交渉を前に進めるため、アピール署名や原爆展に引き続き取り組む決意が表明されました。


 このあと、原水爆禁止2012年世界大会・広島決議として「広島からのよびかけ」を大きな拍手で採択。

 最後に大会の総括と「国際会議宣言」に盛り込まれた行動提起が行われ、こちらも大きな拍手で確認されました。


アニ・トレ!-エンディング

 7200人が参加した閉会集会も、全てのプログラムを終了。フィナーレは、今年も多くの参加者がステージに上がり、岩手県宮古民商から借りた大漁旗が振られる中、「ウィ・シャル・オーバーカム」の大合唱で幕を閉じました。


 3日間開催された原水爆禁止2012年世界大会。

 これだけ大きな規模で毎年開かれている大会であるにもかかわらず、日本の支配者階級に取り込まれたマスコミ連中は、ほとんど取り上げようとしません。

 けれど、「核兵器廃絶」「非核・平和」の想いは国境を越えた人類共通の想いであり、その力がどんどん大きくなっていることを示す大会でもありました。

 大会は、継続した運動の一つの節目に過ぎません。

 僕自身、「これをやろう!」と決意表明できるものはないのですが、これからも「真実」がどこにあるのかを学習しながら、署名や集会などに参加していきたいと思います。

 もちろん、ブログで報告記事書いてるのも、自分ができる活動の1つとしてやってるんですけどね。

 過密スケジュールでしたが、今回も新しい発見と学ぶことができ、とても充実した大会でした。

 来年は長崎がメイン会場。来年も、参加するぞ!


 最後に、世界大会・広島決議を掲載します。

 

原水爆禁止2012年世界大会・広島決議 「広島からのよびかけ」

 67年前の8月6日-アメリカの投下した一発の原爆は、広島の街を壊滅させ、この世の「地獄」をつくりだしました。いまなお被爆者は、「からだ」「こころ」「くらし」の苦しみにさいなまれています。

 核兵器の使用は人類に対する犯罪です。核兵器は一刻も早く禁止し、廃絶しなければなりません。

 福島原発事故の被害が続くなか、日本中で、原発ゼロをめざす市民の声と行動がわき起こっています。いのち、くらし、平和をまもる運動も大きくひろがっています。これらの高まりに呼応して、「核兵器のない世界」をめざす運動をさらに発展させるときです。

 核兵器禁止条約の交渉開始を求める声は、国際政治の舞台にも、大きく響きわたっています。私たちの集めた署名は、世界の声のシンボルとして、国連本部に展示されています。私たちの声に呼応して、核兵器の非人道性から、その禁止を求める政府の動きもひろがっています。核兵器の廃絶へ、いまこそ行動を強めましょう。


 「核兵器全面禁止のアピール」署名の運動を、地域ぐるみのとりくみで、秋の国連総会や来年のNPT再検討会議準備委員会を節目として、大きく発展させましょう。

 被爆者とともに、原爆展のとりくみをさらにひろげ、被爆の実相、核兵器の残虐性を広範な人びとに知らせましょう。原爆被害の過小評価を許さず、被爆者施策の抜本的改善と国家補償を求め、被爆者援護・連帯の活動をいっそう強めましょう。


 日本政府に、被爆国にふさわしい役割を果たすこと、核持ち込みの日米密約の破棄と「非核三原則」の厳守、「核の傘」からの離脱を強く求めましょう。

 沖縄はじめ各地での運動を強め、オスプレイ配備をやめさせましょう。普天間基地をはじめ在日米軍基地の撤去を求め、原子力艦船の配備や寄港に反対しましょう。憲法9条を守り活かす運動をさらに強めましょう。


 「放射線によって苦しむ人びと」をつくらないという願いをひとつに、原発ゼロをめざす運動との連帯を発展させましょう。核兵器と原発の関係や放射線被害の実態、核エネルギーの軍事利用の非人道性について、広範な人びととともに学び、語り合いましょう。

 原発事故の原因と責任を明らかにし、被害者への補償と健康管理、除染と復興などを実現させましょう。原発からの撤退と自然エネルギーへの転換を求め、共同をひろげましょう。


 市民、自治体、政府、国連が力を合わせ、いまこそ「核兵器のない世界」への扉を開きましょう。


 2012年8月6日 原水爆禁止2012年世界大会-広島