列王記下11章1~20節 | 聖書日課 デボーションノート

聖書日課 デボーションノート

聖書日課に従って、日々聖書を読んで思わされたことを書き留めています。


聖書本文は日本聖書協会発行の新共同訳聖書を引用しています。

列王記下 11:1 アハズヤの母アタルヤは息子が死んだのを見て、直ちに王族をすべて滅ぼそうとした。
11:2 しかし、ヨラム王の娘で、アハズヤの姉妹であるヨシェバが、アハズヤの子ヨアシュを抱き、殺されようとしている王子たちの中からひそかに連れ出し、乳母と共に寝具の部屋に入れておいた。人々はヨアシュをアタルヤからかくまい、彼は殺されずに済んだ。
11:3 こうして、アタルヤが国を支配していた六年の間、ヨアシュは乳母と共に主の神殿に隠れていた。
11:4 七年目に、ヨヤダは人を遣わして、カリ人と近衛兵からなる百人隊の長たちを神殿にいる自分のところに連れて来させ、彼らと契約を結んだ。彼は主の神殿の中で彼らに誓いを立てさせ、王子を見せて、
11:5 こう命じた。「あなたたちがなすべきことはこれである。あなたたちのうち、安息日が出番に当たる者の三分の一は王宮の警備に就き、
11:6 ほかの三分の一はスルの門に詰め、残る三分の一は近衛兵の背後の門に詰め、こうしてあなたたちは交代で王宮の警備に当たれ。
11:7 安息日が非番に当たるほかの二組は主の神殿で王のそばにいて警備に当たれ。
11:8 おのおの武器を手にして、王の周囲を固めなければならない。隊列を侵す者は殺されなければならない。王が出るときも、入るときも、王と行動を共にせよ。」
11:9 百人隊の長たちは、すべて祭司ヨヤダが命じたとおり行い、おのおの安息日が出番に当たる部下と非番に当たる部下を引き連れ、祭司ヨヤダのもとに来た。
11:10 祭司は主の神殿に納められているダビデ王の槍と小盾を百人隊の長たちに渡した。
11:11 近衛兵たちはおのおの武器を手にして、祭壇と神殿を中心に神殿の南の端から北の端まで王の周囲を固めた。
11:12 そこでヨヤダが王子を連れて現れ、彼に冠をかぶらせ、掟の書を渡した。人々はこの王子を王とし、油を注ぎ、拍手して、「王万歳」と叫んだ。
11:13 アタルヤは近衛兵と民の声を聞き、主の神殿の民のところに行った。
11:14 彼女が見ると、慣例どおり柱の傍らに王が立ち、その傍らには将軍たちと吹奏隊が立ち並び、また国の民は皆喜び祝い、ラッパを吹き鳴らしていた。アタルヤは衣を裂いて、「謀反、謀反」と叫んだ。
11:15 祭司ヨヤダは、軍を指揮する百人隊の長たちに、「彼女を隊列の間から外に出せ。彼女について行こうとする者は剣にかけて殺せ」と命じた。祭司が、「彼女を主の神殿で殺してはならない」と言ったからである。
11:16 彼らはアタルヤを捕らえ、馬の出入り口を通って王宮に連れて行った。彼女はそこで殺された。
11:17 ヨヤダは、主と王と民の間に、主の民となる契約を結び、王と民の間でも契約を結んだ。
11:18 国の民は皆、バアルの神殿に行き、それを祭壇と共に破壊し、像を徹底的に打ち砕き、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。祭司ヨヤダは主の神殿の監督を定め、
11:19 更に百人隊の長、カリ人、近衛兵および国の民全員を率いて、王を主の神殿から連れ下り、近衛兵の門を通って王宮に導き、王座につけた。
11:20 こうして、国の民は皆喜び祝った。アタルヤが王宮で剣にかけられて殺された後、町は平穏であった。

アハズヤの母アタルヤは、アハブとイゼベルの娘であり、いわば、イスラエルからユダに嫁いでいた政略結婚の象徴でもある。
そんな彼女の息子アハズヤが殺されたことで、自分の影響力が弱まることを恐れ、王位継承権を持つ者たちを一人残らず殺してしまおうとするのである。
しかし、アハズヤの姉妹ヨシェバは、アハズヤの息子ヨアシュを神殿にかくまい、やがて祭司らの保護を受け、正当な王位継承者として民に迎えられていくのである。
ちなみに、ヨアシュをかくまった大祭司ヨヤダは、ヨシェバの夫であったようである。
ヨシェバは自分の夫の地位を利用して、祭司しか入ることのできない神殿にヨアシュをかくまうことで、アタルヤの手からヨアシュを守ったということなのであろう。
その間も民らは実質的にヨアシュを次の王として認めていたし、アタルヤだけがそれに反抗していたということである。
名目だけの王か、それとも、実質的な王であるか、要は人の心を掌握しているかどうかに関わってくるのであろう。
裸の王様にならぬよう、地位や権力にしがみつくだけでなく、人のため、神のために働いていける者でありたいものである。