ルツ4章1~10節 | 聖書日課 デボーションノート

聖書日課 デボーションノート

聖書日課に従って、日々聖書を読んで思わされたことを書き留めています。


聖書本文は日本聖書協会発行の新共同訳聖書を引用しています。

ルツ4:1 ボアズが町の門のところへ上って行って座ると、折よく、ボアズが話していた当の親戚の人が通り過ぎようとした。「引き返してここにお座りください」と言うと、その人は引き返してきて座った。
4:2 ボアズは町の長老のうちから十人を選び、ここに座ってくださいと頼んだので、彼らも座った。
4:3 ボアズはその親戚の人に言った。「モアブの野から帰って来たナオミが、わたしたちの一族エリメレクの所有する畑地を手放そうとしています。
4:4 それでわたしの考えをお耳に入れたいと思ったのです。もしあなたに責任を果たすおつもりがあるのでしたら、この裁きの座にいる人々と民の長老たちの前で買い取ってください。もし責任を果たせないのでしたら、わたしにそう言ってください。それならわたしが考えます。責任を負っている人はあなたのほかになく、わたしはその次の者ですから。」「それではわたしがその責任を果たしましょう」と彼が言うと、
4:5 ボアズは続けた。「あなたがナオミの手から畑地を買い取るときには、亡くなった息子の妻であるモアブの婦人ルツも引き取らなければなりません。故人の名をその嗣業の土地に再興するためです。」
4:6 すると親戚の人は言った。「そこまで責任を負うことは、わたしにはできかねます。それではわたしの嗣業を損なうことになります。親族としてわたしが果たすべき責任をあなたが果たしてくださいませんか。そこまで責任を負うことは、わたしにはできかねます。」
4:7 かつてイスラエルでは、親族としての責任の履行や譲渡にあたって、一切の手続きを認証するためには、当事者が自分の履物を脱いで相手に渡すことになっていた。これが、イスラエルにおける認証の手続きであった。
4:8 その親戚の人は、「どうぞあなたがその人をお引き取りください」とボアズに言って、履物を脱いだ。
4:9 ボアズはそこで、長老とすべての民に言った。「あなたがたは、今日、わたしがエリメレクとキルヨンとマフロンの遺産をことごとくナオミの手から買い取ったことの証人になったのです。
4:10 また、わたしはマフロンの妻であったモアブの婦人ルツも引き取って妻とします。故人の名をその嗣業の土地に再興するため、また故人の名が一族や郷里の門から絶えてしまわないためです。あなたがたは、今日、このことの証人になったのです。」

ボアズは、エリメレクの嗣業の土地を買い取る権利を持っている親戚の人と交渉を始めるのだが、親戚の者は、最初は土地が手に入るのなら、これを買い取ろうと述べるが、その代わり、ルツを養わなければならないということを聞いて、買取の権利を放棄した。
一方、ボアズはと言うと、最初からルツを養う覚悟で、そのために土地をも買い取ろうとしていたのであろう。
ルツを養うために土地をも買い取ろうとするボアズの態度は、土地は欲しいけれど、やっかいな女性を養わなければならないと考えた親戚のものとは、まるで対照的であると言える。

ボアズの親戚の者の考えたことは、ごく普通の人間の考えに見られるものであろう。
自分にとって利益となるかどうかで判断し、やっかいなことはできるだけ避けたいと考える。
しかし、ボアズのそれは、人を助けるために、土地もろとも買い取ろうとする態度であり、一人の人間をこれほど大切にするためには、多少の犠牲もいとわないという、まさに「愛」の姿と言えよう。

聖書における神様の態度は、まさに、このボアズの態度に見られるような「愛」の姿そのものである。
私たち人間を救うために、神はご自分の一人子なるキリストの命を捧げられ、私たちを高価な代価を支払って買い取って下さったお方であり、それほどに、私たちを愛しておられるお方なのである。