列王記上2章17~46節 | 聖書日課 デボーションノート

聖書日課 デボーションノート

聖書日課に従って、日々聖書を読んで思わされたことを書き留めています。


聖書本文は日本聖書協会発行の新共同訳聖書を引用しています。

列王記上2:12 ソロモンは父ダビデの王座につき、その支配は確立した。
2:13 ハギトの子アドニヤはソロモンの母バト・シェバのもとに行った。彼女が、「穏やかな事のために来たのですか」と尋ねると、彼は、「穏やかな事のためです」と答えた。
2:14 彼が、「実はお話ししたい事があります」と言葉を続けると、彼女は、「話してごらんなさい」と答えたので、
2:15 彼は言った。「ご存じのとおり、王位はわたしのものであり、すべてのイスラエル人はわたしが王となるように期待していました。しかし、王位は移って弟のものとなりました。主のお計らいによってそうなったのです。
2:16 今、お願いを一つ申し上げます。断らないでください。」彼女が、「話してごらんなさい」と言うので、
2:17 彼は言った。「あのシュネムの女アビシャグをわたしの妻にしていただけるように、ソロモン王に頼んでください。あなたの願いなら王もお断りにならないでしょう。」
2:18 バト・シェバは、「いいでしょう。あなたのために王に話します」と答えた。
2:19 彼女はアドニヤのために取り次ごうとして、ソロモン王のもとに行った。王は立ち上がって母を迎え、その前にひれ伏し、王座に着き、母のためにも席を設けさせた。彼女は王の右に座った。
2:20 「小さなお願いが一つあります。断らないでください」と彼女が言った。王が、「母上、願いを言ってください。あなたの願いなら、わたしは断りません」と答えたので、
2:21 彼女は言った。「あのシュネムの女アビシャグをあなたの兄アドニヤの妻にしてください。」
2:22 ソロモンは母に答えた。「どうしてアドニヤのためにシュネムの女アビシャグを願うのですか。彼はわたしの兄なのですから、彼のために王位も願ってはいかがですか。祭司アビアタルのためにも、ツェルヤの子ヨアブのためにもそうなさってはいかがですか。」
2:23 ソロモン王は主にかけてこう誓った。「アドニヤがこのような要求をしてもなお生きているなら、神が幾重にもわたしを罰してくださるように。
2:24 わたしを揺るぎないものとして、父ダビデの王座につかせ、お約束どおりわたしのために家を興された主は生きておられる。アドニヤは今日死なねばならない。」
2:25 ソロモン王はヨヤダの子ベナヤを送ってアドニヤを討たせたので、アドニヤは死んだ。
2:26 王はまた祭司アビアタルにこう言った。「アナトトの自分の耕地に帰るがよい。お前は死に値する者だが、今日、わたしはお前に手を下すのを控える。お前はわたしの父ダビデの前で主なる神の箱を担いだこともあり、いつも父と辛苦を共にしてくれたからだ。」
2:27 ソロモンはアビアタルが主の祭司であることをやめさせた。こうして主がシロでエリの家についてお告げになったことが実現した。
2:28 この知らせがヨアブにまで届いた。ヨアブはアブサロムには加担しなかったが、アドニヤに加担したので、主の天幕に逃げ込み、祭壇の角をつかんだ。
2:29 ソロモン王は、ヨアブが主の天幕に逃げ込み、祭壇のそばにいることを知らされると、「行ってヨアブを討て」と命じ、ヨヤダの子ベナヤを遣わした。
2:30 ベナヤは主の天幕に入り、ヨアブに、「王が、『出て来い』と命じておられる」と言ったが、彼は、「出て行かない。わたしはここで死んでもよい」と答えた。ベナヤはヨアブがこう言って答えたと、その結果を王に伝えた。
2:31 王は言った。「彼の言うとおりにせよ。彼を打ち殺して地に葬れ。こうして、ヨアブが理由もなく流した血をわたしとわたしの父の家からぬぐい去れ。
2:32 主が彼の流した血の報いを彼自身の頭にもたらしてくださるように。彼はわたしの父ダビデの知らないうちに、自分より正しく善良な二人の人物、イスラエルの軍の司令官、ネルの子アブネルと、ユダの軍の司令官、イエテルの子アマサを討ち、剣にかけて殺した。
2:33 この二人の血の報いはヨアブとその子孫の頭にとこしえにもたらされ、ダビデとその子孫、その家、その王座には主によってとこしえに平和が続くように。」
2:34 ヨヤダの子ベナヤは上って行ってヨアブを打ち殺した。ヨアブは荒れ野にある自分の家に葬られた。
2:35 王は彼の代わりにヨヤダの子ベナヤを軍の司令官とし、アビアタルの代わりに祭司ツァドクを立てた。
2:36 王は人を遣わし、シムイを呼んで、言った。「エルサレムに家を建てて、そこに住むがよい。そこからどこにも出て行ってはならない。
2:37 もし出て行ってキドロンの川を渡れば、死なねばならないと心得よ。お前の血はお前自身の頭に降りかかるであろう。」
2:38 シムイは王に、「親切なお言葉です。僕は、わが主君、王の言われるとおりにいたします」と答えた。シムイはエルサレムに住んで多くの月日を過ごした。
2:39 しかし、三年目が過ぎて、シムイの二人の僕が、ガトの王マアカの子アキシュのもとに逃げ去ったときのことである。この二人の僕がガトにいるとの知らせを受けると、
2:40 シムイはろばに鞍を置き、二人の僕を捜し出すために、ガトのアキシュのもとへ行った。そしてシムイは、二人の僕をガトから連れ戻して来た。
2:41 シムイがエルサレムからガトに行って帰って来たとの知らせがソロモンに届くと、
2:42 王は人を遣わしてシムイを呼び、こう言った。「わたしはお前に主にかけて誓わせ、警告しておいたではないか。『どこであれ出て行けば、その日に死なねばならないと心得よ』と。そのときお前は、『親切なお言葉です。わたしは従います』と答えた。
2:43 なぜ主にかけて誓ったこと、またわたしの授けた戒めを守らなかったのか。」
2:44 更に王はシムイにこう言った。「お前はわたしの父ダビデに対して行ったすべての悪を知っているはずだ。お前の心はそれを知っている。主がお前の悪の報いをお前自身の頭にもたらしてくださるように。
2:45 しかし、ソロモン王は祝福され、ダビデの王座はとこしえに主の御前にあって揺らぐことのないように。」
2:46 王がヨヤダの子ベナヤに命じたので、彼は出て行ってシムイを打ち殺した。こうして王国はソロモンの手によって揺るぎないものとなった。

ダビデに代わって王位についたソロモンは、父ダビデの遺言に従って、ダビデに敵対していた者たちを制圧し、その王座を確固たるものにしていくのである。
まず、ソロモンと並んで王位継承の機会を狙っていたアドニヤをベナヤを遣わして殺させている。
たとえ母親が違ったとしても兄弟であることには違いないが、そこまでして、王位を確立させなければならないほど、政情は不安定であったということであろう。
さらに、かつてイスラエルの軍の司令官であったネルの子アブネルと、ユダの軍の司令官であったアマサを討ったヨアブに対しても、ベナヤを遣わして、これを討つよう命じている。
ヨアブは、かつてダビデの部下としてサウルの部下であったアブネルと戦ったものであったが、平和を求めたアブネルに対し、兄アサエルの敵討ちしか頭になかったヨアブの手によってアブネルは殺されたのである。
ダビデはそのことに心を痛め、ヨアブを呪い、こうしてソロモン王の時代になり、ヨアブへの討伐が下されることになるのである。
シムイもかつてダビデを呪った者の一人である。そんなシムイに対しては、かろうじて命だけは保証されていたのであるが、やはりどこか日和見主義的なところがあったのであろう。
スパイのような行動を取る危険性もあり、エルサレムに留まるよう命じられていたにも関わらず、その誓いを破り、結局はシムイもまた殺されてしまうのである。

いつの時代にも、また、どこの国においてでも、為政者は謀反や下克上といったこととは無縁ではいられない。
それゆえに、必要以上に部下を恐れたり、疑心暗鬼になったり、やがて敵視していくことにもなる。
歴史の様々な出来事は、そのような暗く悲しい出来事に血塗られている。

そんな血に染まった人類の歴史を、主イエス様は十字架上で自らお引き受けになったのだ。

昨日の友は、今日の敵。
しかし、そんな悲しい現実を、イエス様の十字架の御業によって、
昨日の敵は、今日の友
としてくださった。
かつて神に敵対していた私たちも、今は、イエス様の血潮によって神の友とせられたのである。