コヘレト7:23 わたしはこういうことをすべて知恵を尽くして試してみた。賢者でありたいと思ったがそれはわたしから遠いことであった。
7:24 存在したことは、はるかに遠くその深い深いところを誰が見いだせようか。
7:25 わたしは熱心に知識を求め知恵と結論を追求し悪は愚行、愚行は狂気であることを悟ろうとした。
7:26 わたしの見いだしたところでは死よりも、罠よりも、苦い女がある。その心は網、その手は枷。神に善人と認められた人は彼女を免れるが一歩誤れば、そのとりことなる。
7:27 見よ、これがわたしの見いだしたところ――コヘレトの言葉――ひとつひとつ調べて見いだした結論。
7:28 わたしの魂はなお尋ね求めて見いださなかった。千人に一人という男はいたが千人に一人として、良い女は見いださなかった。
7:29 ただし見よ、見いだしたことがある。神は人間をまっすぐに造られたが人間は複雑な考え方をしたがる、ということ。
コヘレトの著者は、知恵を尽くして真理を探究しようとしてみたものの、その深みにまで到達する事は不可能であると述べる。
そして、結局わかったことは、死よりも罠よりも苦い女がいるということであると述べている。
どれほど知恵を追い求め、真理を探究しても、女性の誘惑には適わないということなのだろうか。
しかし、逆に言えば、それほど女性は魅力的であり、心を惹かれない男性も存在しないということなのだろう。
神は、そのように男と女をお創りになられた。
互いに引き合い、互いに助け合うために。
そのことを認めた上で、神様が創られた意図に従って共に生きる事ができるなら、幸いなのであろう。