ダニエル 3:19 ネブカドネツァル王はシャドラク、メシャク、アベド・ネゴに対して血相を変えて怒り、炉をいつもの七倍も熱く燃やすように命じた。
3:20 そして兵士の中でも特に強い者に命じて、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴを縛り上げ、燃え盛る炉に投げ込ませた。
3:21 彼らは上着、下着、帽子、その他の衣服を着けたまま縛られ、燃え盛る炉に投げ込まれた。
3:22 王の命令は厳しく、炉は激しく燃え上がっていたので、噴き出る炎はシャドラク、メシャク、アベド・ネゴを引いて行った男たちをさえ焼き殺した。
3:23 シャドラク、メシャク、アベド・ネゴの三人は縛られたまま燃え盛る炉の中に落ち込んで行った。
3:24 間もなく王は驚きの色を見せ、急に立ち上がり、側近たちに尋ねた。「あの三人の男は、縛ったまま炉に投げ込んだはずではなかったか。」彼らは答えた。「王様、そのとおりでございます。」
3:25 王は言った。「だが、わたしには四人の者が火の中を自由に歩いているのが見える。そして何の害も受けていない。それに四人目の者は神の子のような姿をしている。」
3:26 ネブカドネツァル王は燃え盛る炉の口に近づいて呼びかけた。「シャドラク、メシャク、アベド・ネゴ、いと高き神に仕える人々よ、出て来なさい。」すると、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴは炉の中から出て来た。
3:27 総督、執政官、地方長官、王の側近たちは集まって三人を調べたが、火はその体を損なわず、髪の毛も焦げてはおらず、上着も元のままで火のにおいすらなかった。
3:28 ネブカドネツァル王は言った。「シャドラク、メシャク、アベド・ネゴの神をたたえよ。彼らは王の命令に背き、体を犠牲にしても自分の神に依り頼み、自分の神以外にはいかなる神にも仕えず、拝もうともしなかったので、この僕たちを、神は御使いを送って救われた。
3:29 わたしは命令する。いかなる国、民族、言語に属する者も、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴの神をののしる者があれば、その体は八つ裂きにされ、その家は破壊される。まことに人間をこのように救うことのできる神はほかにはない。」
3:30 こうして王は、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴをバビロン州で高い位につけた。
詩篇 98:1 賛歌。 新しい歌を主に向かって歌え。主は驚くべき御業を成し遂げられた。右の御手、聖なる御腕によって 主は救いの御業を果たされた。
98:2 主は救いを示し 恵みの御業を諸国の民の目に現し
98:3 イスラエルの家に対する 慈しみとまことを御心に留められた。地の果てまですべての人は わたしたちの神の救いの御業を見た。
98:4 全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。歓声をあげ、喜び歌い、ほめ歌え。
98:5 琴に合わせてほめ歌え 琴に合わせ、楽の音に合わせて。
98:6 ラッパを吹き、角笛を響かせて 王なる主の御前に喜びの叫びをあげよ。
98:7 とどろけ、海とそこに満ちるもの 世界とそこに住むものよ。
98:8 潮よ、手を打ち鳴らし 山々よ、共に喜び歌え
98:9 主を迎えて。主は来られる、地を裁くために。主は世界を正しく裁き 諸国の民を公平に裁かれる。
黙示録 18:21 すると、ある力強い天使が、大きいひき臼のような石を取り上げ、それを海に投げ込んで、こう言った。「大いなる都、バビロンは、このように荒々しく投げ出され、もはや決して見られない。
18:22 竪琴を弾く者の奏でる音、歌をうたう者の声、笛を吹く者やラッパを鳴らす者の楽の音は、もはや決してお前のうちには聞かれない。あらゆる技術を身に着けた者たちもだれ一人、もはや決してお前のうちには見られない。ひき臼の音もまた、もはや決してお前のうちには聞かれない。
18:23 ともし火の明かりも、もはや決してお前のうちには輝かない。花婿や花嫁の声も、もはや決してお前のうちには聞かれない。なぜなら、お前の商人たちが地上の権力者となったからであり、また、お前の魔術によってすべての国の民が惑わされ、
18:24 預言者たちと聖なる者たちの血、地上で殺されたすべての者の血が、この都で流されたからである。」
ダニエルたちが燃え盛る炉の中に放り込まれたにも関わらず、神の助けによって傷一つなく生還したことは、神の救いの御業を物語る出来事であったと言える。
ダニエルたちが救われた事に注目しがちであるが、それと同時に、そこで焼き滅ぼされたのは、ネブカドネツァル王がこの世の富や権力、軍事力といったものによって支配できるという考え方そのものであったのではないだろうか。
エブカドネツァル王は、ダニエルらの信じる神を認め、褒め称えている通りである。
エホバの証人は、この地上において真の神の支配する王国が確立するだろうと主張しているようであるが、本膣的にはユダヤ教におおけるダビデ王国の復興とあまり変わらないように思える。
どんなに人類が最高の知恵や力を手に入れて、それによて世界を統治しようとしても、この世においてそれを達成しようとすればするほど、必ず反発する者が出てくるし、世界にひずみやゆがみが生じ、ますますこじれていくだけであろう。
現在のパレスチナ問題を見ていても、人間的な思いで強硬に神の王国を確立させようとしても、ますます悲劇的な様相を深めていくだけである。
真の神は、自らの命を犠牲にし、一身に責めを引き受けることによって、神と人との間に、まことの平和を確立しようとされた。
そして、それは、人と人との間にも広がっていくものであろう。
怒りや暴力の連鎖からまことの平和は生まれない。
焼き滅ぼされるべきは、考え方の違う他人ではなく、考え方の違う他人を受け入れられない自分自身の心なのではないだろうか。