エレミヤ31章7~14節、詩篇72篇、ヨハネ1章10~18節 | 聖書日課 デボーションノート

聖書日課 デボーションノート

聖書日課に従って、日々聖書を読んで思わされたことを書き留めています。


聖書本文は日本聖書協会発行の新共同訳聖書を引用しています。

エレミヤ 31:7 主はこう言われる。ヤコブのために喜び歌い、喜び祝え。諸国民の頭のために叫びをあげよ。声を響かせ、賛美せよ。そして言え。「主よ、あなたの民をお救いください イスラエルの残りの者を。」
31:8 見よ、わたしは彼らを北の国から連れ戻し 地の果てから呼び集める。その中には目の見えない人も、歩けない人も 身ごもっている女も、臨月の女も共にいる。彼らは大いなる会衆となって帰って来る。
31:9 彼らは泣きながら帰って来る。わたしは彼らを慰めながら導き 流れに沿って行かせる。彼らはまっすぐな道を行き、つまずくことはない。わたしはイスラエルの父となり エフライムはわたしの長子となる。
31:10 諸国の民よ、主の言葉を聞け。遠くの島々に告げ知らせて言え。「イスラエルを散らした方は彼を集め 羊飼いが群れを守るように彼を守られる。」
31:11 主はヤコブを解き放ち 彼にまさって強い者の手から贖われる。
31:12 彼らは喜び歌いながらシオンの丘に来て 主の恵みに向かって流れをなして来る。彼らは穀物、酒、オリーブ油 羊、牛を受け その魂は潤う園のようになり 再び衰えることはない。
31:13 そのとき、おとめは喜び祝って踊り 若者も老人も共に踊る。わたしは彼らの嘆きを喜びに変え 彼らを慰め、悲しみに代えて喜び祝わせる。
31:14 祭司の命を髄をもって潤し わたしの民を良い物で飽かせると 主は言われる。

詩篇 72:1  ソロモンの詩。 神よ、あなたによる裁きを、王に あなたによる恵みの御業を、王の子に お授けください。
72:2 王が正しくあなたの民の訴えを取り上げ あなたの貧しい人々を裁きますように。
72:3 山々が民に平和をもたらし 丘が恵みをもたらしますように。
72:4 王が民を、この貧しい人々を治め 乏しい人の子らを救い 虐げる者を砕きますように。
72:5 王が太陽と共に永らえ 月のある限り、代々に永らえますように。
72:6 王が牧場に降る雨となり 地を潤す豊かな雨となりますように。
72:7 生涯、神に従う者として栄え 月の失われるときまでも 豊かな平和に恵まれますように。
72:8 王が海から海まで 大河から地の果てまで、支配しますように。
72:9 砂漠に住む者が彼の前に身を屈め 敵が塵をなめますように。
72:10 タルシシュや島々の王が献げ物を シェバやセバの王が貢ぎ物を納めますように。
72:11 すべての王が彼の前にひれ伏し すべての国が彼に仕えますように。
72:12 王が助けを求めて叫ぶ乏しい人を 助けるものもない貧しい人を救いますように。
72:13 弱い人、乏しい人を憐れみ 乏しい人の命を救い
72:14 不法に虐げる者から彼らの命を贖いますように。王の目に彼らの血が貴いものとされますように。
72:15 王が命を得ますように。彼にシェバの黄金がささげられますように。彼のために人々が常に祈り 絶え間なく彼を祝福しますように。
72:16 この地には、一面に麦が育ち 山々の頂にまで波打ち その実りはレバノンのように豊かで 町には人が地の青草ほどにも茂りますように。
72:17 王の名がとこしえに続き 太陽のある限り、その名が栄えますように。国々の民は皆、彼によって祝福を受け 彼を幸いな人と呼びますように。
72:18 主なる神をたたえよ イスラエルの神 ただひとり驚くべき御業を行う方を。
72:19 栄光に輝く御名をとこしえにたたえよ 栄光は全地を満たす。アーメン、アーメン。
72:20 エッサイの子ダビデの祈りの終り。

ヨハネ 1:10 言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。
1:11 言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。
1:12 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。
1:13 この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。
1:14 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
1:15 ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたしの後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。」
1:16 わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。
1:17 律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。
1:18 いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。



現代の世の中は、強い者がより豊かになり、良い者はますます貧しい生活を強いられるような格差社会が徐々に広がっているように見える。
様々な仕組みが変わることで、富は一部に集中しやすくなるし、格差が広がるにつれて、富む者は貧しい者の困難さを理解することすら難しくなっていく。
弱い者や貧し者が憐れまれ、そこまで豊かでなくても、健康で暮らしていけるくらいに支援やサポートが行われるようになれば、少しは健全な世の中となっていくのだろうけれど、それもまた難しいのだろう。
しかし、聖書の神様は、弱く貧しい者たちを憐れみ、しっかりと恵まれるであろうことが語られている。
人間の業によっては、格差は広がるばかりであるれども、神様のなさる御業はそうではない。
むしろ、何も持たず、多くの苦しみを抱えているような人ほど、豊かに慰められるのかもしれない。
私たちにできることは、その神様の存在を伝えることと、祈る事くらいである。
でも、それが最善なのかもしれない。
貧しい者が貧しい者へ施したところで、どちらも貧しいまま。
しかし、無限に富むお方から恵みを頂くならば、どちらも豊かなものとされる。
だから、神からの恵みを求め続けよう。
この世の富、朽ちていくものではなく、永遠に損なわれることのない救いの約束を、御子の命をもおしまず与えられた主なる神様に祈り求めていこう。