☆グラースからのお知らせ☆ | 喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


いつもグラースを応援して頂き、誠にありがとうございます。

三周年を迎えたいま、私から大切な皆様に重要なご報告がございます。



この度、私どもグラースは、三周年という節目を機に移転を決意いたしました。



初めての自身のレストランという事で、"自然""安全"という大きな枠組みをコンセプトにお店をスタートさせましたが、三年間、日々の食材に触れ、数多くのお客様と接していくうちに、自分の料理に対する考え方、生み出したいスタイルがより明確なものとなってきました。



そのスタイルとは、今みなさんがグラースに感じて下さっているであろうものと変わりありません。

"自然栽培野菜を中心にした生産者の顔が見える旬の食材そして、その食材や旬を前面に出した新しいフレンチと、品質の向上が著しい日本ワインとのマリアージュの探求です。



これは、決して現代のフレンチ業界の主流となるコンセプトではありません。

そんな中、自分自身の力だけでこの理想を貫いていくには、現在の店舗は少々規模が大きすぎることに気がついたのです。




もっと生産者と食材を突き詰めた料理を作りたい、もっと自分自身の目の届く範囲で、お客様の近くで自分が納得のいく料理だけを作っていきたい。

そしてなにより、蜂須賀喜八郎の料理を支持してくださる全てのお客様の期待に、もっと柔軟に応えていきたい。


そんな気持ちがどんどん強くなっていく中で、最後には、自分の料理を心から評価して下さる皆様の声に励まされ、ようやく決心がつきました。



より身軽にになって皆様の近くで料理を作れるよう、次店舗は今よりぐっとこじんまりとした空間にするつもりです。

それでも、皆様のご期待を決して裏切ることのないよう、より明確に、より親しみやすく、蜂須賀喜八郎の料理をご提供していきたいと思っております。




外苑前のこの地で、自分はまさに最高の舞台でのスタートを切ることができました。

雑誌やテレビでも数多く取り上げて頂き、数え切れないほどの新しい出会いがありました。

本当にたくさんの方々から高い評価を頂き、とても恵まれた3年間だったと思います。


グラースの開店にご尽力頂いた全ての方々、そして、開店から今日までグラースを支えて下さった全ての方々には、言葉で言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。



ここ外苑前の「グラース」は、9月末を目処にいったん幕を下ろします。

そして、11月には新たな地で、新しい形での再出発となります。

新店舗の具体的な場所は未定ですが、詳細が決まり次第、またご案内をさせていただきます。



改めて、この3年間本当にありがとうございました。

また新しい場所で皆様にお会いできる日を励みに、努力を続けて参ります。

今後とも、グラースと蜂須賀喜八郎の料理をどうぞよろしくお願い申し上げます。



グラース オーナーシェフ

蜂須賀 喜八郎