遅めの夏休みをいただいた今年。
4日間の休みをフル活用し、東北(山形)と北海道のワイナリーを駆け足で周ってきました
家族旅行と研修旅行を兼ねたようなあわただしい旅でしたが、
今までグラースのメーカーズディナーにお越しくださった生産者の方を中心に、
いろいろなワイナリーを訪ねてきました。
少しずつですが、素晴らしい景色や現地の方々の様子をご紹介して行きたいと思いますので、
気が向いたら気長に読んでいってくださいね
さて、まずは初日。
ほぼ徹夜で早朝の新幹線に飛び乗り、山形は上山の駅に降り立ちました。
駅前はとってもローカル。フランスの田舎町の駅を思い出します。
朝早くに着いたので、まずは宿泊先に荷物を置きに。
今回は、タケダワイナリーからもほど近い「葉山庵」という温泉旅館に宿泊しました。
なんだかとっても由緒ありげな雰囲気
純和風の作りですが、隅々まで手入れの行き届いた気持ちのいい旅館です。
のんびり一休みしたい気持ちを抑えつつ、
荷物を置いたらすぐにタクシーに乗って、今回の第一目標である「タケダワイナリー」へ!
「蔵王スター」という大きな看板をくぐると、岸平さんご夫婦が笑顔で出迎えてくれました
このあたりから徐々に気がついたのですが…
山形、異常に暑い
日差しは強いし風はないし、東京の比じゃないぐらいの暑さです。
東北=ちょっとは涼しいと油断していたのですが、よく考えたら盆地は暑いんですよねえ。。
早くも暑さにバテ気味の子供たちをひっぱって、まずは畑見学に。
こちらは、醸造所のすぐ手前のシャルドネの畑。
周辺には、天敵である鳥を追い払うための音声テープが鳴り続けていました。
鳥の被害は、本当にばかにならないそうです。
奥に見える丘陵地に、古木のマスカットベリーAが棚式で栽培されています。
こちらが、棚の下から見たマスカットベリーA。
古木の美しさと鮮やかな緑が陽に輝いて、本当に素晴らしい光景でした
最大限の自然を残したこの畑には、いろいろな雑草が生い茂り、虫もたくさん。
足もとでは常に何かがぴょんぴょんと跳ね、油断すると頭は蜘蛛の巣にひっかかります。
目に見えない無数の命が、この土地にしっかりと息づいているのが伝わってくるようです。
時折坂を上ってくる心地よい風を受けながら、
「生き続けている土地」の神々しさのようなものを強く感じました。
マスカットベリーAは樹齢がどこまで持つのか前例がないので、
岸平さんも毎年ドキドキしながら様子を見ているそうです。
ああ、もうだめだ!となってから植え替えたのでは間に合わないし、
かといって早まって抜くこともしたくない、と。
個人的には、あと何十年でもご老体に鞭を打って頑張っていただきたいところですが、
これもまた自然の摂理。人間が手出しできることではないのでしょうね。
今あるマスカットベリーAの味わいを、毎年しっかりと心に刻んで楽しみたいと思います
ヴェレゾンもちらほら始まっている様子。
デラウェアはすでに収穫が始まっているようで、
入り口付近では契約農家さんから届いたブドウが甘い香りを放っていました。
そろそろ畑の暑さにダウンしてきたところで、次は醸造所の中へと移ります。
♪♪その②に続く♪♪