こんにちは!
kikoです♪
『勝沼醸造&グラース コラボレーションディナー』のご報告ブログ、
もっと早くにアップしようと思っていたのですが、
翌日に必死で名文(?)を書いていたら途中で全部消えてしまって。
そこから一気にモチベーションが下がって今に至ってしまいました
すみません
さ、気を取り直して記憶を呼び起こして、
当日の裏話も交えてレポートさせていただきますね!!
当日のセッティングはこんな感じで♪
事前に有賀社長と志村部長が到着し、まずは全員で流れをミーティング
実際のセッティングや資料、お料理やワインの出し方、どこで解説を入れるかなど、
お客様に料理とワインを楽しんでもらうことを第一に考え、いろいろと意見を交わしました。
「あれこれ説明してからワインを飲むのはスマートじゃない」 by 有
「料理の初めに解説があると、食べる手がとまってしまって料理が冷めてしまう」 by 蜂
「ワイン3種はグラスを並べたままにして、それぞれの料理と合わせ比べてほしい」 by 志
などなど
それぞれのプロフェッショナルなこだわりの結果、
「料理とワインを出して、お客様が食べている途中に社長が解説をする。」
「食べながら聞いてもらうように声をかける。」
「ワイングラスは下げずに、3種並べたまま楽しんでもらう。」
こんな素敵なグラスチャームもご用意いただきました!
結果、どのテーブルも有賀社長の興味深いお話に耳を傾けつつ、
お料理とワインをゆっくりとお楽しみ頂けたのではないかと思います
お食事を召し上がっていただきながら、興味深いお話にも耳を傾け…
そして気になるメニューとワインはこちら♪
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~ Welcome Drink ; Agua-Vicosa Prazer 2010 ~
*Amuse-Bouche アミューズ・ブーシュ
鹿児島産赤ピーマンのムース 木苺酢風味 秋田産新じゅんさい添え
& 「アルガブランカ ブリリャンテ 2006」
* Entree 前菜
和歌山産鮎 夏野菜のカポナータ きゅうりのジュレ 初夏のサラダ仕立て
& 「アルガブランカ クラレーザ 2009」
* Poisson 魚料理
徳島産ひげそり鯛 ミョウガと大葉のソス・ラヴィゴット
& 「アルガブランカ イセハラ 2010」
* Viande 肉料理
新潟産和牛モモ肉のロティ レフォール添え
& 「アルガブランカ ピッパ 2006」
* Fromage チーズ
フランスジロンド産カイエ・ド・ブルビ 千葉さんブルーベリーとそのコンフィチュール
* Dessert デザート
ダークチェリーのクラフティ クリークでマリネしたチェリーとそのソース
& 「アルガブランカ ドース 2001」
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今回のワインは全て、甲州ブドウから作られたものです。
白ワインに牛肉~?!と思われるかもしれませんが、
ポイントは、たっぷり添えた天然のホースラディッシュ!
これが、樽熟の濃厚なピッパとボリューミーなローストビーフをしっかりつないでくれます
召し上がった方は、その相性の良さに驚かれたのではないでしょうか。
これは、勝沼醸造さんの直営レストラン「風」で供されている定番の組み合わせを
グラース流にアレンジしたもの。
さすがの完成度です
そしてデザートにお出しした「ドース2001」。
ワイナリーにわずかに残っていた3本を無理やり譲って頂いたという超貴重品で、
本当にもう1本も残っていないそうです
お客様にお出しする直前、
最近飲んでないけど、どうなってるのかな…とちょっと心配顔でテイスティングをした志村さん。
お!と驚きの声をあげたので、私も一口頂きましたが…
いや~、確かにこれはすごい凝縮感!!
実のところ、メニューを組んだ時点では
「甲州にダークチェリーは強すぎるかも…」なーんて思っていたんですが、
この濃厚で熟成感のある力強い味わいは、まさに申し分なし
良い意味で期待を裏切ってくれて、素晴らしいマリアージュとなりました
勝沼醸造さんのワインは、本当にラインナップが豊かでどれも個性的。
「世界で競えるワインを作りたい」
という有賀社長の志がしっかりと反映されたものばかりで、改めて胸を打たれました。
資料もしっかり!流石です。
お料理とワインもさることながら、
今回のイベントでは、有賀社長からたくさんの興味深いお話を頂きました。
日本のワインの過去と未来、甲州の目指す道、ワイン産業の国際化…
その中で私が一番印象に残ったのは、
「食文化としてのワインを広めたい」という社長の思いでした。
ワインだけをあれこれ言ったり評価したりしていても、
本当の意味でのワインの普及にはつながらない。
世界一ソムリエが多い国なのに、ワインを本当に楽しんでいる人は少ない。
なぜなら、ワインがある種特別な人たちの嗜好品になってしまっているから。
大切なのは、「ワインは料理と共にあるべきものだ」ということ。
そうそう、そうなんですよ!私の個人サロンのテーマがまさにそれなんですよ
こういう言葉が、ワインの作り手さんの口から聞けるのって本当に嬉しいです。
とにかく、「料理とワインを楽しんでもらえる機会にしたい」と作り上げたメニュー。
目指しているのは、「ワインのある食卓」
有賀社長が選びぬいて言った言葉は、
くしくも私が主催するサロンのサブタイトルと全く同じものでした。
料理が並んだら、自然とワインが隣に並ぶ。
酔うためではなく、語るためではなく、食事をより楽しむためにワインを開ける。
そんな食卓が、もっともっと増えてくれたら。
そしてそのワインが、日本の真面目なワインたちだったら…
その日のために、グラースもさらなる努力をしていきたいと思います!