日本における自然派ワインの元祖ともいえる生産者マルセル・ラピエール氏が、
10月11日、癌のため逝去されました
ヌーヴォーに代表される庶民的ワインの代表でもあるボジョレーは、早飲みでフレッシュさが特徴とされ、
一般的に品質を語る物ではありませんでした。
しかしラピエールのボジョレーは、そのピュアな味わいと、繊細かつ濃密で、しかも熟成する事でより一層の魅力を増す、常識を遥かに越えるものであり、新しいボジョレーの世界を切り開きました。
彼のワインを飲んで、真に美味しいボジョレーの存在を知り、自然派ワインの意義と、本当の素晴らしさを初めて感じたという人が日本にも多くいるというのも頷けます。
グラースでは11月18日にボージョレ解禁パーティーを行う矢先の訃報でした。
彼の遺作は今回出品されるボージョレ・ヌーヴォー2010となってしまいました。
当日は彼の魂を受け止め、ピュアで味わい深いワインで乾杯しようと思います。
合掌