ヤマダです
10月1日付けのヨミウリ・オンラインにこんな記事が出ていました。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20101001-OYT8T00446.htm
くしくもグラースで開催するボージョレ祭りに出品する2生産者の記事でした
今年は天候が不順であまり良い年とは言えないそうですが、
ミルランダージュ(結実不良)がおこり、逆に品質は例年よりも良いとの情報。
結実不良なのに何故良いワインが出来るかって???
ミルランダージュの粒は果肉が発達せず,その代わりに果皮に蓄えられる香り成分(ポリフェノール)が多くなります。
ミルランダージュの年はいつも色が濃く,香りの赤いワインができるといわれており,安定した濃い色,果実味,重厚なタンニンや複雑なボディをもたらしてくれます。
さらに,ミルランダージュはブドウの房内に間隔をつくり,空気の循環をよくしてくれもします。灰色カビ病の繁殖を防ぐことによって,こうしたカビに由来する悪い風味からワインを守り,間接的にワインの質を高めてくれます。
ブルゴーニュワインの神様・故アンリ・ジャイエもこう述べています。
「最良のブドウとはミルランダージュが起きたものであり,そこからは色の濃い濃縮されたワインが
生まれてくる」
「ブルゴーニュではミルランダージュが歓迎されているのだが,それはこの現象が起きると果肉がわずかしか発達せずに皮の部分が厚くなり,アロマ(ポリフェノール)が豊かになるからだ。ミルランダージュが起きた年には,色が深く,タンニンがしっかりしていて香りの高いワインが生まれる。」
ちなみにミルランダージュは平均して起こるものではありません。
悪い年なりの「神の恵み」とでもいうべきでしょうか。
ワインって本当に奥が深い
今回は真面目に書いてみました
ちなみにまだボージョレ祭りの残席ございますので是非ご参加ください