- 半年かかってやっと私の手元にやってきました。
- 図書館の予約も人気があると順番待ちが長いですね。
- 奇跡のリンゴで有名な木村秋則 さんの本です。
農薬を使わずに作ることが難しいと言われているリンゴを
完全無農薬、無肥料での栽培に成功したのは有名な話です。
だから、木村さんのリンゴは奇跡のリンゴと呼ばれています。
自然界の木々を見れば、確かに肥料もなく農薬もないのに
茂り、実をつけ、新たな命を生み出していきます。
そんな当たり前のことを愚直なまでに、自分の農業に
取り込んでいった壮絶な歴史が語られています。
木村さんのヒストリー以外でひとつ面白いなぁと思ったのは
大根の成長についての記述。
「大根は種を植え根が生えた後、収穫するまで毎日
動いています。でも別に植えたところから出てきて
動いている訳ではありません。その場で毎日少しずつ
回転しているのです。」(186頁)
「人参も同じです。タンポポも動いています。だから万遍なく
お日様が当たります。根も葉っぱもついたまま全体が
動いているのです。」(187頁)
大根をよくみると、側面に斜めにぐるっと根というか毛
みたいなものが並んで生えているのが分かりますが、あれって
本体が回転しているから螺旋状になっているのかもしれません。
大いなる自然の前では、人間ができることなんて
ほとんどないのかもしれませんね。
観察することの大切さを教えてくれる1冊です。
リンゴが教えてくれたこと (日経プレミアシリーズ 46)/木村 秋則
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