この世は把われることばっかりで、命がまっすぐ理想通りに動くことができない状況に覆われています。
その中で命を活き活きと生かすには、どうしても消えてゆく姿ということがわからないと把われます。
社会の仕組みが全部把われるようにできていて、その中にどっぷり浸かって生きているのですから。
そこで祈りが必要になってきます。すべてが完成に至る過程で、そこに神様の力が働いていることを認識していることが、把われをなくすために重要なのです。幕末の偉人、西郷さんは、直感ですべては天がやってらっしゃるということを奥底で知っていて、天に運命を全託して、命を投げ出して、生死を超えて悠々と生きていらっしゃったのでした。
そういう胆力は、やはり天に対する信頼、「敬天愛人」という言葉がありますが、宇宙の摂理に対する信頼、神の愛であることに対する信頼から生まれるものだと思います。
「みんな救われている」より
決して責めない生き方
いつも世界平和の祈りの中に入るようにしていると、人を責める想いがなくなります。人がどんなに悪く見えても、ああそれは業想念が消えてゆく姿だな、と自分を責める想いもなくなります。ああこれは消えてゆく姿だな、ということは瞬間的に判るんです。そうすると想いが出てきても、直ぐ消えます。
この世に生きている間は、いろんな波があるから波がかかってきます。この世の中にいるんだから、かかってこない人はいないんです。かかってくるけれども、かかってくるむら雲にひっかかっちゃうか、把われないで離れるか、という違いがあるだけです。
宗教の極意は何ものにも把われない、ということです。何ものにも把われないで空! といったって何にも思わないという人なんかいない。私はそういう練習をさんざんさせられたから、何も思わないけれど、普通の人にそんなことを言ったって無理でしょう。そしたらどうしたらいいかと言ったら、悪い想いのほうにくっつかないで、良い想いのほうにくっついたらいいでしょう。良い想いの最高のものは何かと言えば、世界平和の祈りです。だから繰り返すけれど、世界平和の祈りの中へ入ったほうがいい。
ああ明日の米をどうしよう、明日のなんとか、と思うよりも、世界平和の祈りの中へ入っていれば、おのずから自然に動くのです。普通の人は、歩くんでも何をするんでも、自分でやっているように思うんですね。実は自分の肉体は勝手に動いているわけじゃないんです。この肉体が動くまでには、心臓を動かしている力が働き、肺臓を動かしている力が働き、胃腸を動かしている力が働き、足を動かす力が働き、すべての力が働き、総合の力となって動いているんです。
それを自分が動いている、と思っているんだね。これが大間違いよ。
自分の肉体がどうして勝手に動けますもんですか。
動かすものは内部の生命力でして、いのちの力が動かす。
いのちの力というのは、どこから出ているかというと、神様から出ている。神様から出てくる力が動かしているんだから、たとえば間違ったようなことをしても、ああそれは神様が消えてゆく姿としてさせたんだ、ということになって、神様に感謝をすれば、二度と再びそういう間違ったことはしなくなります。
すべての行ないが神様から来て、いいことだったら神様がそのまま出たんだし、悪いことだったらそれは消えてゆく姿なんだし、両方、神様の力にしなきやダメね。すべて神のみ心の現われです。
人はみな神の光りのひとすじと
知りて生きなば明るきものを
で、みんなすべて神様から出ているものだ、というように思うことなんです。そういう想いというのは練習だから、数多くやっているうちに、知らないうちに出来ます。だから練習はよけいやったほうがいい。よけいにやって固くならないことです。
この世を生きてゆく最上の方法は、固くならない、いきばらないこと、ふんわりと、明るく大らかに、のびのびといのちを生かしてゆくことです。それには、神様がすべてを知っていらっしゃる、神様のいのちが自分に生きて、自分は神様の光の一筋として生きているんだな、といつも思うことです。
神様がやってくださるんだから、失敗したら失敗したでいい、失敗をくよくよ悔まないで、これで業想念が消えていったんだな、神様、どうか私の天命を完うせしめ給え、世界人類が平和でありますように、と祈って生きてゆくこと。また失敗したら失敗したで、ああこれは消えてゆく姿なんだ、神様有難うございます、もう二度と失敗いたしません、世界人類が平和でありますように、と祈りにきりかえてゆく。そうすると失敗がなくなってくる。把われがなくなってくる。
把われをなくす方法は、いちいち自分の想いを掘りかえし、探って分析しない。これでいいのかしら悪いかしらと、いちいち自己批判し、思慮分別して把われていたら、明るくなりません。大らかになりませんよ、把われがなくなると大らかに、生き生きして、明るくなるんです。
世界人類が平和でありますように
May peace prevail on earth