五井先生というかたは、偽善や形式を一番嫌われておられたので、平和ということでも常に一番根底から考えておられました。
今のような政治的妥協による平和、戦争がないというだけの平和・・・
そういう平和ではなく、「人間とはいかなる存在か、自分とはなにか」
それを解明した上での、光り輝く、活き活きとした平和、すべての人が覚者となった状態を平和と考えておられました。
「どうしたら世界人類が平和になるか?」という答えは、一人一人が世界平和の祈り心で生活し、大光明を地球界に振りまき、できるかぎりカルマを消滅させ、滅びようとする勢いをくい止めている間に、宇宙天使との提携による宇宙子波動生命物理学を完成させ、すべての人を覚者にして、他の星と交流できる文明程度に引き上げることだったのです。こういう完ぺきなシナリオを持った宗教家であり、科学者(宇宙子波動生命物理学五井研究所所長)・・それが五井昌久師であったのです。
「人類の未来」より
カルマから人類を解放すること
個人を救い、人類を救うのには、武器を持つな、持たすな、というより先に、一番根本の癌である業想念波から人類を解き放つことに専心しなけばならないのです。業の波動の中にいては、どのような偉大な政治家が出てきても、世界戦争はさけられません。アイク(アイゼンハワー)やケネデイのような立派なクリスチャンの人々でも、戦争の方向に向ってゆく世界の運命をどうにもならずに苦悩しました。
地球世界を蔽っている、神(光)を離れた闇の想い、業想念の波動を、一日も早く光によって融かしきらなければ、どのような政治政策を取っても人類は平和にはならないのです。
さて、この運動をいったい誰がやるのでしょう。アメリカの大統領がやるのでしょうか、それともソ連の首相がやるのでしょうか。とても駄目です。それは神を信ずる人々の一人一人がやるのであります。
地球人類を滅亡させないために、第三次大戦を未然に防ぐために、皆さんの一人一人が、人類の業想念波を消滅させる、神のみ光を世に放つ、世界平和の祈りの運動を、是非ともやらなければいけないのです。やらなければ世界と共に自分たちも滅亡してしまうのです。
今日の政治政策は、すでに業の波の残がいによって行われているのです。新しい世界は私たちの 一人一人の祈りの結集によって開けてくるのです。
世界平和の祈りが持っ光明の塔は、今や厳然として、地球界に光を放っているのです。皆さんの一人一人が、その大光明の光の中に世界平和の祈り言をもって入りきり、自らが光明の使徒となって自らの周囲に平和の光を放つのです。
世界の政治は、今や人類の一人一人が行わなければならぬ時となっているのです。一人一人の世界平和の祈りこそ、平和達成の大いなる力となるのであります。
″世界平和祈るは神のみ心のひびきにあれば祈るたのしさ″
なのであります。各国人が祈り言をもって神のみ心に入ることは、神のみ光が、その人を通して地球世界に光明を放つことになるのです。
よくよく、考えてみて下さい。今日の状態では、個人個人がどのように世界の政治政策に口出ししようと、思想的に根本的な相違をもつ米ソ中の対立は絶対に解けそうもありません。米ソ中の対立の解けない限りは世界の壊滅は時間の問題となります。
そう致しますと、肉体人間の頭で、いくらどのように考えても行為しても、この世界は駄目になるということは、かなりはっきりしています。
そこで一度、肉体人間の自己の力などという中途半端なものは思い切って捨て去ってしまうのです。どこヘ捨て去るかというと、世界平和樹立の光明の塔の中に捨てきってしまうのです。
それより他に方法は絶対にありません。
神のみ心は地球世界の平和を確立することにあるのは当然のことですし、人類の念願も平和世界をつくるということが、最大の念願です。ですから、神のみ心と人類の心が、この世界平和の祈りを仲立ちにして、すっきりと融け合うわけです。
誰でも容易に自己の業想念を消滅させ得る方法であると同時に、世界人類に平和をもたらす光明運動ともなる、世界平和の祈りこそ、全く今は生れなくてはならぬ絶対条件の下に生れ出でた祈り言なのであります。
世界人類が平和でありますように
May peace prevail on earth