だいたい女性が強い家庭のほうが、家の中が収まっている場合が多いと思います。
だんなは適当に、面倒をみて、おだてて、金さえ持ってくれば、帰ってこなくてもいいわ。
亭主は丈夫で留守がいい。
ただし生命保険はしっかり入っといてね(^_-)-☆・・・なんて家庭がだいたいなんじゃないでしょうか。
今回は子供のような幼い夫のお話です。
子供タイプ
子供タイプの人は、態は大人ですが精神年令が、まだ子供のままで成長していないところがあります。我儘で自己中心的なところは、魂の幼い人に共通するのです。
責任感にも欠けます。
子供タイプ、と定義づけてしまうと、子供に失礼になるかと思います。子供たちの中には、魂的に大きく素晴しい素質を持った子が大勢いますから。ですから、魂が成長していない人のことを言っていると理解しでください。自分に不都合なことは、すべて人に責任転嫁をしますし、拗ねたり、八つ当りをします。
こういう人を夫に持った奥さんは、ご苦労が多いと思います。これが逆で奥さんが子供タイプの場合もありますが、そういう奥さんは夫にとっては、ある意味でかわいいところがあって、我儘も許せるのですが、とかく夫の足を引張る形になります。男性は仕事があり一家を支えてゆかねばなりません。当然生活も仕事か第一という形になります。それが魂の幼い奥さんは、放ったらかしにされ、自分をかまってくれないと思うのです。愛情不足を感じ、自分に注意を向けさせようと、駄々をこねたり拗ねだり、いろいろと問題を起したりします。夫の運命を損ねるタイプの人です。
好きな女性が出来たから別れてくれ
見たところ、服装のセンスも良いし、やさしそうな感じの若奥様といったタイプの女性でした。
「夫が最近、帰りが遅くなることが多いので、理由を聞いてもぶすっと不機嫌で、黙っているんですよ。食事の仕度のこともあるし、子供たちも。パパを待っているのだから、と言っても黙っています。私もつい責めるつもりはないのですが、言葉が強くなってしまうのでしょう。そうすると怒りだして『もうお前とはやってゆけないから別れよう』と言い出すのです。何回もこんなことがあると、私もどうしてよいかわからなくなってしまうんです・・・夫の言う通り別れたほうがよいのでしょうか・・・。」
「子供さんは・・・。」
「はい、三人います。上の子が女の子で今年小学校に入りました。次女は四才で、長男はまだ一才三ヶ月です。」
「ご主人が離婚したいというその理由は・・・。」
「はい、何回目かに言いました。好きな女性が出来たから、お前とはもうやってゆけない、と言うのです。」
彼女の話を聴きながら、「なんて身勝手な男だろう」と私も腹が立ってきました。
「幼い子供が三人もいて、子供たちに対する責任はどう感じているのでしょうね。」
「ええ、子供たちのことはとても可愛かってくれるんです。ですから予供たちも。パパに懐いているんです。」
「離婚する、ということは当人同士は話し合ってお互い納得すればよいことですが、子供たちにとっては不本意なことですから、子供に対する責任は大きいのですよ。
本当に子供たちが可愛いのであれば、そんなに簡単に別れようなどとは言えないはずですよ。それであなたは、離婚するつもりですか。」
「いいえ・・・離婚しても子供を三人抱えて、どう生きていったらよいかわかりません。」
「そう・・・それならあなたは辛いでしょうが、離婚の話に応じないでがんばりなさい。
彼は、あなたと比べると幼い魂で、まだ成長しきれていないところがあります。おそらく親が過保護に育てたのでしょう。欲しい物は何でも、泣きわめけば買ってくれ、駄々を捏ねれば思いが通ったのでしょう。子供が一つのおもちゃで遊んでいて、別のおもちゃに興味が引かれたら、それが安物であろうと、今までのおもちゃをぽいと捨てて、そちらと遊ぶようなものです。彼には子供に対する責任など、頭にないと思いますよ。自分が子供だから、一緒に遊んでいる、といった愛しかたでしょうから、子供を可愛がっているといっても、それは愛している、ということではないでしょう。彼が好きになっている女性も、おそらく彼以上に幼い魂だと思います。それもおもちゃと同じですから。飽きたらぽいっと捨てるでしょう。或いは、相手のほうから捨てられるかもしれません。その時、行き場がなければ、またあなたのところへ、子供が遊び疲れて帰ってくるように、帰ってきますよ。そういう人を好きになって結婚したあなたにも、因縁があるのですから、辛くても、その嫌な想いをする度に、一つ一つ、あなたの中の因縁生か消えてゆくのですから、そのつもりで、ご主人の天命の完うを祈りながら、家族が仲良く暮している姿をイメージして 、彼がなんと言おうとがんばりなさい。」
そう言って帰しました。
その後、幾度かこの女性は私に相談に来てその都度、恚に励まされて帰っていきました。本当は、彼女が自立出来れば彼と別れたほうがよいのです。たとえ今の問題が納まったとしても、彼の自分勝手な性格は、何度も同じような問題を引き起すことでしょう。しかし養女は幼い子供を三人も抱えて、別れるとしたら余程の覚悟が必要です。
その後、彼女はどうなったのか、彼の浮気が納まったのか、それとも離婚に踏み切ったのか。結果はわかりません。
そのうえ大きな子が一人
「先生、うちのお父さんときたら、自分の好きな遊びのほうはゴルフだ、釣りだ、パチンコだ、と出掛けるんですよ。休みの日には少しは体を休めたら、と言っても、遊びのほうは骨身惜しまずやるくせに、家のことは何もやってくれないんですよ。女遊びもけっこうしているみたいですけどね・・・。
あまり自分勝手な人なので、初めは私も腹が立って、けっこう喧嘩もしましたけど、今はもう諦め半分。まったく、どういう性格なんでしようね。」
なかなか体格も良いし、元気な奥さんというよりお母さん、と呼んだほうがいいようです。
「子供は何人・・・。」
「四人。長女と長男はもう社会人になりました。次男三男は大学二年と高校です。」
「あなたは五人も子供を抱えてよくがんばったね・・・。」
「先生、子供は四人ですよ・・・。」
「うん、子供は四人でしょ。その上に大きな子供が一人、あんたのご主人は大きな子供なんですよ。そう思わなければやっていけないよ。一番手の掛る子供なんだよ、そうでしょ。」
「そうか、やっぱり! ・・・それで納得。何か困ったことがあると、私のところに持ってきて、結局、私か尻拭いしてきたんですよ。そのくせ亭主だといわんばかりに威張っていますからね。割り合い子供たちは順調に育ってくれたので、ありがたいと思っています。いつも問題はお父さん。私だって自分のやりたいことは、少しはやってみたいですよ。だからお父さんの生きかたを見てるとつい腹も立つんですけどね・・・そうか、大きな子供なんだ・・・。」
と、妙に感心しています。
「お仕事は・・・。」
「仕事は親の代からの職人だけど、仕事だけは真面目に何とかやっています。」
「四人も皆大学にやるまで育てていくのは大変なことだ。お父さんの稼ぎがあるから出来ることでしょ。それを思ったらありがたいと思わなきや。あなたが太っ腹だから、お父さんも安心して、遊んでいるんですよ。それに子供たちも素直に育った。それを考えたら幸せな一家だと思いませんか・・・。」
「ほんとだ・・・お父さんの悪口言ったら罰が当るかな。お腹ん中じゃわかっているんだけどね・・・でも、うちのお父さんは徳な性分だよね。自分の好きなことをやってさ、それで威張っているんだものね・・・。」
まだ、ご主人に対する憤懣が消えないようです。
「そう・・・幸せな人ですよ。それもあなたというお母ちゃんがいるからでしょ。
あなたが前世で、お父さんに何か借りがあるんですよ。だからあなたがお父さんの面倒を見なきゃなんないし、お父さんはお父さんで、それを当然のこととして、威張って亭主でございでいられるんですよ。」
「なるほどね・・・そういうことか・・・。先生、なんか気持がさっぱりしたよ。ありがとうございました。来てよかった。」
と言って、帰っていきました。
子供タイプの亭主でも、奥さんのほうが魂が大きく太っ腹で、文句言いながら、どこか許しているから、お母さんが中心で一家がそれなりにうまくいっているのでしょう。